三菱ケミカルHD 田辺三菱にTOB、完全子会社化へ
三菱ケミカルホールディングス(HD)は11月18日、子会社・田辺三菱製薬に対して株式公開買い付け(TOB)を行い、完全子会社化すると発表した。経営を効率化するとともに、ヘルスケア事業を展開するほかの子会社とのシナジーによって再生医療や予防分野などへの取り組みを強化する。
三菱ケミカルHDは田辺三菱の株式の56.39%を保有しており、1株2010円で残りの全株式を取得する。TOBが成立すれば、田辺三菱は上場廃止となる予定。田辺三菱は同日、TOBへの賛同を表明した。
富士フイルム、新規リポソーム製剤「FF-10850」のP1試験を米国で開始
富士フイルムは11月18日、抗がん剤トポテカンを内包したリポソーム製剤「FF-10850」について、進行性の固形がんを対象に米国で臨床第1相(P1)試験を開始したと発表した。リポソームに内包することで、骨髄抑制などの重篤な副作用の低減を狙っている。富士フイルムは、リポソーム製剤としてすでにゲムシタビンを内包した「FF-10832」のP1試験を2017年に米国で始めている。
メディネット、九大と慢性心不全の再生医療等製品を共同研究
メディネットは11月18日、慢性心不全治療に使う再生医療等製品の実用化に向け、九州大と共同研究契約を結んだと発表した。がんを対象とした免疫細胞加工技術でこれまでに培ったノウハウを活かし、同大循環器内科の筒井裕之教授と共同研究を行う。
マルホ 湘南アイパークに新研究拠点を設置
マルホは11月15日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)に新たな研究拠点を設置したと発表した。湘南アイパークの入居者とのネットワークを構築し、さまざまな企業との協働の機会を得ることで、皮膚科領域でイノベーションの創出を目指す。