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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年7月30日)

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米ファイザー、特許切れ薬事業をマイランと統合

米ファイザーは7月29日、特許切れ医薬品事業(アップジョン事業部門)を米マイランと統合し、新会社を設立することで合意したと発表した。新会社は2020年に190~200億ドルの売上高を予想しており、後発医薬品世界最大手のイスラエル・テバを上回る。ファイザーは特許切れ薬を切り離すことで、新薬に経営資源を集中させる考え。手続きは20年後半に完了する見込み。

新会社の最高経営責任者(CEO)にはファイザーのアップジョン事業部門トップのマイケル・ゲトラー氏が、会長にはマイラン会長のロバート・クーリー氏が就任。米ペンシルベニア州ピッツバーグに本社を置き、中国・上海とインド・ハイデラバードにグローバル拠点を構える。

 

エーザイ  開発中の抗てんかん薬、P1試験で被験者1人が死亡

エーザイは7月30日、てんかんなどの神経疾患向けに開発中の「E2082」について、健康成人を対象とした国内臨床第1相(P1)試験で被験者1人が死亡したと発表した。治験薬と死亡の因果関係は不明で、ほかの被験者では重篤な副作用は確認されていないという。同社は臨床試験での同薬の投与をすべて中止した。

E2082はAMPA受容体拮抗薬。同社は「被験者が死亡したことを重く受け止め、安全性に十分配慮し、高い倫理観で研究開発を行っていく」とコメント。「厚生労働省に報告し、同省の調査に積極的に協力している」としている。

 

「ボシュリフ」ファーストラインへの適応拡大を申請

ファイザーは7月30日、慢性骨髄性白血病治療薬「ボシュリフ」(一般名・ボスチニブ)について、ファーストラインへの適応拡大を日本で申請したと発表した。同薬は2014年9月に「前治療薬に抵抗性または不耐容の慢性骨髄性白血病」の適応で承認。同年12月から販売されている。

 

「イクスタンジ」転移性ホルモン感受性前立腺がんへの適応拡大を日本で申請

アステラス製薬は7月30日、アンドロゲン受容体阻害薬「イクスタンジ」(エンザルタミド)について、転移性ホルモン感受性前立腺がんへの適応拡大を日本で申請したと発表した。同適応拡大は、今年6月に米国で、同7月に欧州で申請済み。

 

大塚HD 19年1~6月期業績予想を上方修正、主力品好調で

大塚ホールディングス(HD)は7月30日、2019年1~6月期の業績予想を上方修正したと発表した。抗精神病薬「レキサルティ」や利尿薬「サムスカ/ジンアーク」などのグローバル製品が好調な上、販管費と研究開発費が計画を下回り、売上高、各利益とも従来予想を上回る。

修正後の予想は売上高6700億円(従来予想比50億円増)、営業利益960億円(180億円増)。19年12月期通期予想については、8月8日の19年1~6月期決算発表時に公表するとしている。

 

NEC、ネオアンチゲン予測のノルウェー企業を買収

日本電気(NEC)は7月29日、ノルウェーのバイオテクノロジー企業OncoImmunity ASを買収したと発表した。同社は独自のAIを活用し、個別化がんワクチンや細胞治療のターゲットとなるネオアンチゲンを同定するソフトウェアを開発している。

NECは今年5月にAI創薬へ本格参入すると発表しており、欧米で頭頸部がんと卵巣がんを対象に個別化ネオアンチゲンワクチンの臨床試験を実施。今回の買収で、個別化がん免疫療法の開発を強化する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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