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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年6月25日)

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カルナバイオ、米ギリアドとがん免疫療法の研究開発で提携

カルナバイオサイエンスは6月25日、米ギリアド・サイエンシズとがん免疫療法の研究開発で提携すると発表した。

カルナバイオは、自社で創製したがん免疫療法低分子化合物の全世界での開発・商業化権をギリアドに付与。さらに、カルナバイオが開発した脂質キナーゼ阻害薬に関する創薬基盤技術を、一定期間、ギリアドが独占的に使用できるようにする。

提携に伴いカルナバイオは、一時金2000万ドル(約21億円)を受け取るほか、最大4億5000万ドル(約472億円)のマイルストンを受領。発売後は、売上高に応じたロイヤリティを受け取る。一時金収入により、2019年12月期は各利益とも黒字となる見通し。

 

第一三共「オムニパーク」など造影剤4製品を承継

第一三共は6月25日、「オムニパーク」など造影剤4製品について、日本での独占的開発・販売権を米GEヘルスケアに返還し、国内の製造販売承認を日本法人のGEヘルスケアファーマに承継すると発表した。対象はオムニパークのほか、「オムニスキャン」「ビジパーク」「ソナゾイド」。承継は2020年3月の予定で、22年3月までは第一三共が流通を担う。

第一三共の決算によると、オムニパークの19年3月期の売上高は120億円(前期比14.4%減)。

 

小野薬品 米社からがん代謝阻害薬を導入

小野薬品工業は6月25日、米Rafael Pharmaceuticals(ニュージャージー州)と、同社が開発中のがん代謝阻害薬「CPI-613」(一般名・devimistat)とその関連化合物に関するライセンス契約を結んだと発表した。契約により小野は、日本・韓国・台湾・ASEAN諸国で同薬と関連化合物を独占的に開発・商業化する権利を獲得。一時金として14億円、開発の進捗と販売に応じたマイルストンとして最大162億円を支払うほか、売上高に応じた二桁台の料率のロイヤリティを支払う。

CPI-613は、細胞のミトコンドリア分画に存在し、細胞の増殖や生存に必要となるトリカルボン酸サイクルが標的。化学療法に対する感受性を高めるとされ、低用量の化学療法と併用することで有効性と安全性の向上が期待される。

 

米ブリストル、セルジーン買収に遅れ…完了は「19年末から20年はじめ」

米ブリストル・マイヤーズスクイブは6月24日、従来は今年7~9月の完了を予定していた米セルジーン買収が、19年末から20年はじめにずれ込むとの見通しを発表した。米連邦取引委員会(FTC)による承認手続きに想定より時間がかかっているため。

ブリストルはFTCの懸念を踏まえ、セルジーンの主力品の1つである乾癬治療薬「オテズラ」の売却を検討していることも明らかにした。

 

MSD、抗菌薬「ザバクサ」発売

MSDは6月25日、抗菌薬「ザバクサ」を発売したと発表した。同薬は、新規セフェム系抗菌薬のセフトロザンにβ-ラクタマーゼ阻害薬タゾバクタムを配合した注射用抗菌薬。▽レンサ球菌属▽大腸菌▽シトロバクター属▽クレブシエラ属▽エンテロバクター属▽プロテウス属▽緑膿菌――に抗菌活性を持ち、膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍の適応で承認された。薬価は1.5g1瓶6335円で、ピーク時に薬価ベースで66億円の売り上げを見込んでいる。

 

がん研と凸版印刷 共同ラボを開設

がん研究会と凸版印刷は6月25日、がん研のがん化学療法センター内に共同ラボを開設したと発表した。凸版印刷の細胞培養技術を活用し、がん微小環境を再現する人口組織の構築や、それを用いた抗がん剤の効果の評価などに取り組む。

 

千寿製薬、新社長に吉田周平副社長が昇格

千寿製薬は6月24日、代表取締役社長に吉田周平・取締役副社長(46)が昇格する人事を発表した。就任は25日付。吉田有宏社長は代表取締役会長に、吉田祥二会長は相談役に就く。同社は「新たな経営体制で、海外展開をはじめとした様々な経営課題に対し、ダイナミックかつスピーディーに取り組む」としている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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