厚生労働省は6月13日、6月の後発医薬品薬価追補収載を官報告示した。収載は14日。収載されるのは86成分264品目で、このうち後発品が初めて登場するのは腎性貧血治療薬「ネスプ」など5成分。
今回、後発品が初めて収載されるのは、
▽抗精神病薬「ロナセン」(一般名・ブロナンセリン、大日本住友製薬)
▽腎性貧血治療薬「ネスプ」(ダルベポエチンアルファ、協和発酵キリン)
▽がん疼痛治療薬「オキファスト」(オキシコドン、塩野義製薬)
▽アレルギー性鼻炎治療薬「ナゾネックス」(モメタゾン、MSD)
▽緑内障治療薬「デュオトラバ」(トラボプロスト/チモロール、ノバルティスファーマ)
の5成分。このうちロナセンとネスプ、ナゾネックスにはオーソライズド・ジェネリック(AG)が収載される。協和発酵キリンはネスプのAG(バイオセイム)を7〜9月に発売する予定。
今回の収載で最も品目数が多かったのは、排尿障害改善薬「ユリーフ」(シロドシン、キッセイ薬品工業)の16社46品目で、ロナセンが10社32品目で続いた。ユリーフには、今年3月に第一三共エスファがAGを発売している。
アストラゼネカの抗がん剤「アリミデックス」(アナストロゾール)、「カソデックス」(ビカルタミド)、「ノルバデックス」(タモキシフェン)には、第一三共エスファのAGが収載。3剤ともすでに通常の後発品が販売されている。
一方、今年2月に承認を取得していた喘息・COPD治療薬「シムビコート」(ブデソニド/ホルモテロール)の後発品や骨粗鬆症治療薬「テリボン」(テリパラチド)のAGは収載を見送った。