厚生労働省は3月26日、アッヴィの乾癬治療薬「スキリージ」やヤンセンファーマの前立腺がん治療薬「アーリーダ」などの新薬も承認された。5月に薬価収載される見通し。
承認を取得したのは、
▽乾癬治療薬「スキリージ」(リサンキズマブ、アッヴィ)
▽前立腺がん治療薬「アーリーダ」(アパルタミド、ヤンセンファーマ)
▽抗HIV薬「ビクタルビ」(ビクテグラビル/エムトリシタビン/テノホビルアラフェナミド、ギリアド・サイエンシズ)
▽関節リウマチ治療薬「スマイラフ」(ペフィシチニブ、アステラス製薬)
▽注意欠陥/多動性障害治療薬「ビバンセ」(リスデキサンフェタミン、塩野義製薬)
▽高コレステロール血症治療薬「ロスーゼット」(エゼチミブ/ロスバスタチン、MSD)
▽造血幹細胞移植前治療薬「リサイオ」(チオテパ、大日本住友製薬)
など。
スキリージは抗IL-23抗体で、今回が世界初承認。アーリーダはアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬で、アステラスの「イクスタンジ」(エンザルタミド)と競合する。スマイラフは関節リウマチ治療薬としては国内3剤目のJAK阻害薬。ビバンセは塩野義がシャイアーと開発・商業化で提携しており、買収に伴い武田薬品工業がプロモーション提携する。
適応拡大や「エンブレル」バイオシミラーも承認
さらにこの日は、サノフィの「デュピクセント」(デュピルマブ)の気管支喘息への適応拡大や、ファイザーの「ビンダケル」(タファミジス)のトランスサイレチン型心アミロイドーシスへの適応拡大なども承認。キムリアの承認に合わせ、その副作用であるサイトカイン放出症候群に対する治療薬として、中外製薬の「アクテムラ」(トシリズマブ)などが承認された。
共和薬品工業とYLバイオロジクスはそれぞれ、関節リウマチ治療薬エタネルセプト(先行品名・エンブレル)のバイオシミラーの承認を取得。共和薬品の製品は日医工が独占的に販売し、YLバイオロジクスは帝人ファーマと共同で販売する。