富士製薬、台湾のLotusと資本業務提携―抗がん剤後発品を強化、アジア展開を加速
富士製薬工業は3月20日、台湾のLotus Pharmaceuticalと資本業務提携すると発表した。Lotusは抗がん剤の後発医薬品の開発に力を入れており、同社のパイプラインを日本に導入することで抗がん剤事業を強化。LotusのASEANの販路を通じて女性医療医薬品や造影剤を販売し、アジア展開を加速させる。製造機能の相互活用や製品の共同開発も検討する。
提携により、富士製薬はLotusの発行済み株式の2.0%を取得。Lotusも富士製薬の発行済み株式の3.91%を取得する。
田辺三菱 マレーシアに販売子会社を設立、ベトナムには駐在員事務所
田辺三菱製薬は3月20日、マレーシアに販売子会社「ミツビシ・タナベ・ファーマ・マレーシア」を設立し、ベトナムに駐在員事務所を設置したと発表した。
田辺三菱はすでにASEAN地域で、インドネシアとシンガポール、タイに事業拠点を置いている。新たにマレーシアで自社販売を始めるとともに、ベトナムで自社販売の準備を進める。
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング、自家培養角膜上皮を申請
ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング(J-TEC)は3月20日、角膜上皮幹細胞疲弊症を対象に自家培養角膜上皮(開発名・EYE-01M)を厚生労働省に申請したと発表した。J-
TECはEYE-01Mの開発を眼科医療機器メーカーのニデックから受託しており、承認後はニデックが販売する。眼科領域の再生医療等製品の申請は国内初。
EYE-01Mは患者の角膜組織の輪部から角膜上皮幹細胞を採取し、シート状に培養したもの。移植により角膜上皮を再建させ、角膜上皮幹細胞疲弊症の症状(視力低下、眼痛、異物感、流涙、乾燥感など)を改善させる。