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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年3月4日)

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沢井製薬 「エカベトNa顆粒『サワイ』」自主回収、アセタゾラミドが混入

沢井製薬は3月4日、胃炎・胃潰瘍治療薬「エカベトNa顆粒66.7%『サワイ』」を自主回収すると発表した。同社では扱っていない炭酸脱水酵素阻害薬アセタゾラミドがわずかに混入しているとの情報提供があったためで、同社は使用中止を呼びかけている。

同社によると、同製品を服用していたアスリートから禁止薬物であるアセタゾラミドが検出され、ドーピング違反と認定されたという。同社は「この事態を招いたことを真摯に受け止め、事実関係の調査と誠意をもった対応をする」とコメント。原薬メーカーの製造段階で混入したとみて原因を調査している。

 

アステラス・アムジェン 骨粗鬆症治療薬「イベニティ」発売

アステラス・アムジェン・バイオファーマとアステラス製薬、ユーシービージャパンは3月4日、骨粗鬆症治療薬「イベニティ」(一般名・ロモソズマブ)を発売したと発表した。

同薬は骨形成を促進し、骨吸収を抑制する作用を持つ抗スクレロスチン抗体で、適応は「骨折の危険性の高い骨粗鬆症」。日本ではアステラス・アムジェンとアステラスが共同でプロモーションを行う。中央社会保険医療協議会(中医協)の資料によると、ピーク時に薬価ベースで329億円の売り上げを見込んでいる。

 

大日本住友 シンガポール子会社の機能強化、タイに現地法人設立

大日本住友製薬は3月4日、シンガポール子会社について、4月に人員と機能の拡充を行う発表した。これまで1人だった従業員を10人に増やし、東南アジア地域の統括会社として機能を強化する。今年1月には同社子会社としてタイに現地法人を設立しており、4月以降、同国で抗精神病薬「ラツーダ」と抗生物質製剤「メロネム」(日本製品名・メロペン)の情報提供・収集活動を始める。

 

帝人ファーマ 中国で「フェブリク」を発売

帝人ファーマは3月4日、高尿酸血症・痛風治療薬フェブキソスタット(一般名、日本製品名・フェブリク)を中国で発売したと発表した。中国では昨年9月に輸入薬品の承認を取得した。

 

あすか製薬 川崎研究所を湘南アイパークに移転

あすか製薬は3月4日、川崎研究所(川崎市高津区)を、武田薬品工業が昨年開設した湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)に移転すると発表した。移転は19年度に開始し、20年度前半までに終える予定。

 

日医工 米子会社セージェントがFDA認定工場を買収

日医工は3月1日、米子会社セージェント・ファーマシューティカルズが、デンマークのエグゼリア・ファーマシューティカルズから米国にあるFDA(食品医薬品局)認定工場を取得したと発表した。工場はノースカロライナ州ローリーにあり、注射剤を年間約400万バイアル製造する能力がある。乾燥凍結製剤の製造も可能で、販売を予定するバイオシミラーの供給力を確保する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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