1. Answers>
  2. AnswersNews>
  3. ニュース解説>
  4. 【2020年9月版】製薬大手 抗がん剤パイプライン(4)アストラゼネカ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、バイエル、ベーリンガーインゲルハイム
ニュース解説

【2020年9月版】製薬大手 抗がん剤パイプライン(4)アストラゼネカ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、バイエル、ベーリンガーインゲルハイム

市場拡大が著しく、開発競争も熾烈ながん領域。製薬大手の後期開発パイプラインをまとめました(全5記事。この記事は半年をめどに更新していく予定です。全記事まとめはこちら)。

 

パイプラインは調査時点で各社がホームページで公表していた情報に基づく。いつ時点の情報かは会社によって異なるため、承認・申請など直近のイベントが反映されていない場合もある。

 

英アストラゼネカ

 

免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-L1抗体デュルバルマブ(製品名・イミフィンジ)は、単剤療法に加え、抗CTLA-4抗体tremelimumabやPARP阻害薬オラパリブ(リムパーザ)などとの併用療法を開発中です。

 

肺がん治療薬のEGFR阻害薬オシメルチニブ(タグリッソ)は、アジュバント療法などへの適応拡大に向けて開発を進めています。MET阻害薬savolitinibなどとの併用でも臨床第2相(P2)試験段階。新規候補化合物ではこのほか、AKT阻害薬capivasertib(開発コード・AZD5363)が、乳がんを対象にP3試験を実施しています。

 

17年にマントル細胞リンパ腫の適応で米FDAから承認を取得し、血液がんに参入する契機となったBTK阻害薬acalabrutinib(Calquence)は、日欧で慢性リンパ性白血病の適応で申請中。併用療法などでもP3試験を行っています。

 

米ブリストル・マイヤーズスクイブ

 

19年11月に約8兆円で米セルジーンを買収し、CAR-T細胞(キメラ抗原受容体発現T細胞)療法のidecabtagene vicleucel(bb2121)やlisocabtagene maraleucel(JCAR017)、経口アザシチジンCC-486といった血液がん治療薬を獲得しました。CC-486は今年9月、米国で寛解導入療法後の急性骨髄性白血病の維持療法として「Onureg」の製品名で承認されています。

 

2つのCAR-T細胞療法は米ブルーバードとの共同開発品。CD19を標的とするlisocabtagene maraleucelは再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫などを対象に日米欧で申請しています。BCMAを標的とするidecabtagene vicleucelも、再発・難治性の多発性骨髄腫の適応で米欧で申請中です。

 

小野薬品工業と開発中の抗PD-1抗体ニボルマブ(オプジーボ)は、膠芽腫や膀胱がんなどの適応でP3試験を、高TMBがんなどでP2試験を進めています。抗CTLA-4抗体イピリムマブ(ヤーボイ)をはじめ、抗LAG-3抗体relatlimab(BMS-986016)やIDO阻害薬linrodostat(BMS-986205)、bempegaldesleukin(BMS-986321)もオプジーボとの併用療法でP3試験を実施。ヤーボイとの併用療法では、非小細胞肺がん(ファーストライン)の適応で今年5月に米国で承認。欧州でも承認間近です。

 

独バイエル

 

TRK阻害薬larotrectinib(Vitrakvi)は今年5月、NTRK融合遺伝子陽性の固形がんを対象に日本で申請されました。米国や欧州、ブラジルなどですでに承認されています。PI3K阻害薬copanlisib(Aliqopa)は、グローバルで辺縁帯リンパ腫などの非ホジキンリンパ腫、日本で低悪性度のB細胞性非ホジキンリンパ腫を対象にP3試験を実施中です。

 

19年6月には米ブリストル、小野と提携し、大腸がんに対するマルチキナーゼ阻害薬レゴラフェニブ(スチバーガ)とニボルマブの併用療法のP2試験を開始しました。対象は転移性大腸がんで最も多く見られるマイクロサテライト不安定性のない患者。単剤では膠芽腫でP3試験を行っています。

 

新規候補化合物としては、尿路上皮がんの適応でFGFR阻害薬rogaratinib(BAY 1163877)を開発中です。

 

独ベーリンガーインゲルハイム

 

肺がん治療薬アファチニブ(ジオトリフ)やニンテダニブ(Vargatef)を持つベーリンガーインゲルハイムは、がん免疫の研究開発に力を入れています。2017年以降、提携や買収でパイプラインを拡大してきました。

 

後期開発段階にあるのは抗IGF1/2抗体xentuzumab(BI 836845)で、転移性乳がんを対象にP2試験を実施中。このほか、抗LAG3抗体やKRAS阻害薬なども初期の臨床開発段階にあります。

 

(亀田真由)

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

小野薬品工業

他の企業も見る

 

[PR]【がん・バイオのMR求人増加中】希望の求人お知らせサービス<MR BiZ>

 

最新情報を受け取る

メールでニュースを受け取る

  • 新着記事が届く
  • 業界ニュースがコンパクトにわかる

  1. Answers>
  2. AnswersNews>
  3. ニュース解説>
  4. 【2020年9月版】製薬大手 抗がん剤パイプライン(4)アストラゼネカ、ブリストル・マイヤーズスクイブ、バイエル、ベーリンガーインゲルハイム