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ニュース解説

【2020年3月版】製薬大手 抗がん剤パイプライン(4)アストラゼネカ・ブリストル・バイエル

市場拡大が著しく、開発競争も熾烈ながん領域。製薬大手の抗がん剤の開発パイプラインをまとめました(全5記事。この記事は半年をめどに更新していく予定です。全記事まとめはこちら)。

 

パイプラインは調査時点で各社がホームページで公表していた情報に基づく。いつ時点の情報かは会社によって異なるため、承認・申請など直近のイベントが反映されていない場合もある。

 

英アストラゼネカ

【英アストラゼネカ】がん領域の後期開発パイプライン

 

免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-L1抗体デュルバルマブ(製品名・イミフィンジ)は、単剤療法に加え、抗CTLA-4抗体tremelimumabやPARP阻害薬オラパリブ(リムパーザ)などとの併用療法を開発中です。

 

オラパリブは米メルクと共同で開発を進めており、2020年1月にHRR遺伝子変異陽性の前立腺がんの適応で申請しました。現在、乳がんのアジュバント療法や併用療法で複数の試験が走っています。メルクとはMEK阻害薬selumetinib(開発コード・AZD6244)の開発でも提携しており、小児神経線維腫症1型の適応で申請中です。

 

17年にマントル細胞リンパ腫の適応で米FDAから承認を取得し、血液がんに参入する契機となったBTK阻害薬acalabrutinib(Calquence)は、慢性リンパ性白血病への適応拡大に向けたP3試験を実施中。日本でもマントル細胞リンパ腫でP3試験を行っています。

 

AKT阻害薬capivasertib(AZD5363)は、トリプルネガティブ乳がんを対象にP3試験を実施しています。

 

米ブリストル・マイヤーズスクイブ

【米BMS】がん領域の後期開発パイプライン

 

19年11月に約8兆円で米セルジーンを買収し、CAR-T細胞(キメラ抗原受容体発現T細胞)療法のide-cel(bb2121)やliso-cel(JCAR017)、赤血球成熟剤luspatercept(Reblozyl)、DNAメチル化阻害薬CC-486などの血液がん治療薬を獲得しました。

 

2つのCAR-T細胞療法は米ブルーバードとの共同開発品。CD19を標的とするliso-celは再発・難治性の大細胞型B細胞リンパ腫を対象に米国で申請しており、慢性リンパ性白血病や既治療のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫でP2試験を実施中です。BCMAを標的とするide-celは、再発・難治性の多発性骨髄腫を対象に開発しています。

 

19年11月にベータサラセミア治療薬として承認されたluspaterceptは、低・中リスクの骨髄異形成症候群を対象に申請中。CC-486は骨髄異形成症候群治療薬アザシチジン(Vidaza)の経口薬で、急性骨髄性白血病に対する寛解導入療法後の維持療法として20年前半の申請を予定しています。

 

小野薬品工業と開発中の抗PD-1抗体ニボルマブ(オプジーボ)は、膠芽腫や食道がんなどの適応でP3試験を、高TMBがんなどでP2試験を進めています。抗CTLA-4抗体イピリムマブ(ヤーボイ)をはじめ、抗LAG-3抗体relatlimab(BMS-986016)やIDO阻害薬linrodostat(BMS-986205)、bempegaldesleukin(BMS-986321)もオプジーボとの併用療法でP3試験を実施。ヤーボイとの併用療法では、20年1月に非小細胞肺がん(ファーストライン)の適応で申請しており、3月にはソラフェニブ既治療の肝細胞がんで承認を取得しました。

 

独バイエル

【独バイエル】がん領域の後期開発パイプライン

 

アンドロゲン受容体阻害薬ダロルタミド(ニュベクオ)は、米国で19年7月、日本で20年1月に非転移性の去勢抵抗性前立腺がんの適応で承認されました。欧州でも近く承認される見通し。ホルモン感受性前立腺がんでP3試験を行っています。

 

PI3K阻害薬copanlisib(Aliqopa)は、グローバルで辺縁帯リンパ腫などの非ホジキンリンパ腫、日本で低悪性度のB細胞性非ホジキンリンパ腫を対象にP3試験を実施中です。

 

19年6月には米ブリストル、小野と提携し、大腸がんに対するマルチキナーゼ阻害薬レゴラフェニブ(スチバーガ)とニボルマブの併用療法のP2試験を開始しました。対象は転移性大腸がんで最も多く見られるマイクロサテライト不安定性のない患者。単剤では再発の膠芽腫でP3試験を行っています。

 

(亀田真由)

 

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