Chordia導出のMALT1阻害薬、小野薬品が開発中止/小野薬品、前期利益予想下方修正 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年4月28日)
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AnswersNews編集部

Chordia導出のMALT1阻害薬、小野薬品が開発中止
Chordia Therapeutics(神奈川県藤沢市)は4月28日、小野薬品工業に導出したMALT1阻害薬「CTX-177」(小野薬品の開発コード・ONO-7018)について、同社から開発を中止するとの通知を受けたと発表した。Chordiaは2020年に結んだライセンス契約で、全世界での開発・製造・商業化権を小野薬品に許諾。小野薬品は非ホジキンリンパ腫と慢性リンパ性白血病を対象に米国と日本で臨床第1相(P1)試験を進めていたが、戦略上の理由で開発を中止するという。同薬の権利はChordiaに返還される。同社は進行中の試験の扱いなどを小野薬品と協議し、今後の選択肢を検討する。
小野薬品、前期利益予想を下方修正…フォシーガ販売マイルストン計上などで
小野薬品工業は4月28日、2025年3月期の業績予想を修正したと発表した。修正後の予想は▽売上収益4870億円(従来予想比20億円増)▽営業利益600億円(220億円減)▽税引前利益600億円(215億円減)▽当期利益500億円(80億円減)――。SGLT2阻害薬「フォシーガ」の販売マイルストンを計上したことや、米デサイフェラ買収に伴う棚卸資産の公正価値増加分の償却方法を見直したことで償却費が増加したこと、MALT1阻害薬「ONO-7018」の開発中止で減損損失を計上したことで利益は従来予想を下回る。売上収益は、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」のロイヤリティ収入が堅調に推移したことなどを反映して上方修正した。
住友ファーマ、前期業績予想を上方修正「オルゴビクス」など販売好調で
住友ファーマは4月28日、2025年3月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は▽売上収益3988億円(従来予想比178億円増)▽営業利益288億円(78億円増)▽当期利益236億円(76億円増)――。北米で販売する前立腺がん治療薬「オルゴビクス」などが想定を上回り、売り上げ、利益とも上振れする。
ファイザー「パキロビッド」6歳以上・体重20kg以上の小児への適応を申請
ファイザーは4月28日、新型コロナウイルス感染症治療薬「パキロビッドパック」(一般名・ニルマトレビル/リトナビル)について、6歳以上かつ体重20kg以上の小児に対象を拡大するための申請を行ったと発表した。小児では現在、12歳以上かつ体重40kg以上の適応を持つ。申請は18歳未満の小児を対象に行った国際共同P2/3相試験のうち、6歳以上かつ体重20kg以上の患者の結果などに基づく。
モデルナ・ジャパン、代表取締役にアジア・新興国担当GMのベルクシュテット氏
モデルナ・ジャパンは4月28日、米国本社シニア・バイスプレジデント兼アジア・新興国市場担当ゼネラルマネージャーのパトリック・ベルクシュテット氏が代表取締役に就任すると発表した。現在、代表取締役兼ゼネラルマネージャーを務めている長山和正氏は5月31日付で退任し、ゼネラルマネージャーにはマーケティング本部長の金田けい氏が就く。ベルクシュテット氏と金田氏の就任は5月中を予定している。
アルフレッサヘルスケア、ウィルベースと資本業務提携
アルフレッサホールディングスは4月28日、OTC医薬品や健康食品の卸売事業を行う子会社アルフレッサヘルスケアが、ヘルスケア領域で販促・マーケティング支援などを手掛けるウィルベース(東京都中央区)と資本業務提携したと発表した。ウィルベースは、一般生活者向けにOTC薬やサプリメントの適正な選択を支援するウェブサイトを、ドラッグストアなどに対して適正販売と販売促進を支援するアプリを提供している。提携によりアルフレッサヘルスケアは、こうしたウィルベースのサービスの普及を支援し、同社が持つデータを市場予測や新製品の企画、販促の最適化に活用する。