科研、10カ年の戦略投資600億円増額/MeijiSeikaファルマ、新社長にKMバイオの永里氏 など|製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2025年4月8日)
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AnswersNews編集部

科研製薬 2031年度までの長期計画見直し、戦略投資600億円増額
科研製薬は4月8日、2022~31年度の長期計画を見直し、戦略投資を600億円増額すると発表した。従来は10年間で2000億円以上としていたが、これを2600億円以上に引き上げる。導入を通じた開発品の増加や、海外自社販売体制構築に向けた米アーディ・サブシディアリー買収などに伴い、今後さらなる投資が見込まれることを踏まえた。
MeijiSeikaファルマ、新社長にKMバイオの永里氏…小林氏は代表権ある会長に
明治ホールディングス(HD)は4月8日、MeijiSeikaファルマの代表取締役社長に同社取締役でKMバイオロジクス社長の永里敏秋氏が就任すると発表した。6月26日付。現社長の小林大吉郎氏は代表権のある会長に就く。小林氏は明治HD取締役執行役員COO(医薬品セグメント)を退き、後任に同月27日付で永里氏が就任。明治HD代表取締役社長CEOには、食品セグメントを担当する松田克也COOが昇格する。
持田製薬、海綿体神経損傷治療材の検証的治験開始
持田製薬は4月8日、海綿体神経損傷治療材「dMD-002」の検証的治験を始めたと発表した。dMD-002は、アルギン酸ナトリウムとポリグリコール酸不織布で構成された医療機器。前立腺全摘除術直後の神経損傷部位に留置すると、アルギン酸ナトリウムによって神経再生に適した環境が保たれ、神経の修復・再生を促す。持田はバイオマテリアル事業を次世代の柱の1つとすることを目指しており、アルギン酸ナトリウムを使った複数の医療機器の開発を進めている。
第一三共「ダトロウェイ」欧州で承認
第一三共は4月8日、抗TROP2抗体薬物複合体(ADC)「ダトロウェイ」(一般名・ダトポタマブ デルクステカン)が欧州で承認されたと発表した。適応は「内分泌療法および1つ以上の化学療法を受けたホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能または転移性乳がん」。日本では昨年12月、米国では今年1月に承認されている。
科研、25年3月期の業績予想修正
科研製薬は4月8日、2025年3月期の業績予想を修正したと発表した。修正後の予想は、▽売上高940億円(従来予想比55億円増)▽営業利益208億円(従来予想から変更なし)▽経常利益210億円(2億円減)▽純利益140億円(同)――。STAT6阻害薬の導出に伴う米ジョンソン・エンド・ジョンソンからの一時金収入で売上高は従来予想を上回る一方、導入や買収に伴う費用の支払いを反映し、経常利益と純利益はわずかに下振れする。