
25年度薬価改定が告示…21成分が新薬創出加算返還
厚生労働省は3月7日、2025年度の薬価改定を告示した。3回目の中間年改定となる今回は、平均乖離率(5.2%)を基準に、医薬品のカテゴリごとに改定の対象範囲を設定。▽後発医薬品の価格帯▽不採算品再算定▽基礎的医薬品▽最低薬価▽新薬創出加算▽改定時加算▽外国平均価格調整――などのルールを適用した。中間年改定として初めて行われた新薬創出加算の累積額の控除では、抗凝固薬「イグザレルト」やDPP4阻害薬「ジャヌビア」など21成分46品目が通常改定を待たず1年前倒しで加算を返還。消費増税対応を除いて初めて引き上げが行われた最低薬価は680成分3231品目に適用。前回の中間年改定に続いて臨時・特例的対応として行われた不採算品再算定は、182成分429品目(告示数、品目数は443品目)に適用された。
エーザイ、井池氏が代表執行役就任へ…岡田氏は退任
エーザイは3月7日、井池輝繁専務執行役が4月1日付で代表執行役専務に就任すると発表した。現在代表執行役を務めている岡田安史氏は6月18日付で退任する。同日以降、代表執行役は内藤晴夫CEOと内藤景介COO、井池氏の3人体制となる。
塩野義など、女性起業家ら支援するファンド設立
塩野義製薬は3月7日、東京都、三菱UFJ銀行、三菱地所、MPower Partners(東京都港区)とともに女性起業家らを支援するファンドを設立したと発表した。ファンドの規模は最大80億円で、アーリーステージの女性創業スタートアップや、女性活躍推進につながるサービス・商品を展開するスタートアップに投資する。女性特化型のファンドは日本初という。日本のスタートアップ投資はこの10年で10倍に増えたが、女性起業家への投資額は全体の2%にとどまる。ファンドを通じて女性起業家らを支援することで、スタートアップエコシステムを多様化させ、イノベーションの創出につなげる。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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