
厚生労働省は2月17日、6月の薬価追補収載に向けて製薬各社が申請していた後発医薬品を承認した。初めて後発品が承認されたのは糖尿病治療薬「エクメット」など3成分。同薬には3社の後発品が承認された。
今回、初めて後発品が承認された3成分は
▽糖尿病治療薬「エクメット配合錠」(一般名・ビルダグリプチン/メトホルミン塩酸塩、ノバルティスファーマ)
▽子宮内膜症・月経困難症治療薬「ヤーズフレックス配合錠」(ドロスピレノン/エチニルエストラジオール ベータデクス、バイエル薬品)
▽MRI用造影剤「ガドビスト静注」(ガドブトロール、バイエル薬品)
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このうち、エクメットには東和薬品、日新製薬、ダイトの後発品が承認。統一ブランド名は「メホビル配合錠」となる。エクメットに含まれるDPP-4阻害薬「エクア」には昨年12月に9社の後発品が薬価収載されている。
残る2成分は1社のみの承認。ヤーズフレックスの後発品(統一ブランド名「ドロエチフレックス配合錠」)は、バイエル薬品子会社のバイエルライフサイエンスが承認を取得しており、オーソライズド・ジェネリック(AG)とみられる。バイエルライフサイエンスはバイエル薬品の月経困難症治療薬「ヤーズ配合錠」(統一ブランド名「ドロエチ配合錠」)の後発品の承認も取得した。ヤーズには2022年6月にあすか製薬の後発品が参入している。
ガドビストの後発品は光製薬が承認を取得した。