武田、米ケロスから血液がん関連貧血治療薬導入…中国除く全世界で
武田薬品工業は12月4日、米ケロス・セラピューティクスと、同社が開発中のアクチビン阻害薬elriterceptに関するライセンス契約を結んだと発表した。対象地域は中国本土、マカオ、香港を除く全世界で、武田薬品は開発、製造、商業化の独占的ライセンスを取得。前払い金として2億ドル(約300億円)に加え、開発や販売のマイルストンに関連して発生する金銭と売上高に対するロイヤリティを支払う。elriterceptは現在、骨髄異形成症候群と骨髄線維症の患者を対象に2つの臨床第2相試験を実施中。武田はオンコロジー領域のパイプラインを強化する。
薬価調査、平均乖離率は約5.2%…昨年から0.8ポイント縮小
厚生労働省は12月4日、2025年度の薬価の中間年改定に向けて行った薬価調査の結果、平均乖離率は約5.2%(速報値)だったと発表した。同日の中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会に報告した。調査は今年9月取引分を対象に実施。乖離率は前回の23年調査から0.8ポイント縮小した。医薬品の分類別に乖離率を見ると、▽後発医薬品のない先発医薬品3.8%▽後発品のある先発品9.5%▽後発品9.4%▽その他の品目2.6%――となった。仮に25年度中間年改定の対象を前回と同じ「乖離率が平均の0.625倍の品目」とした場合、薬価収載されている医薬品全体の65%が対象となり、新薬の61%、長期収載品の88%、後発品の79%が改定を受けることになる。中医協では今後、改定の対象範囲や適用するルールについて検討を進める。
後発品シェア、4.8ポイント増の85%に…金額シェアは62.1%
厚生労働省は12月4日、今年の薬価調査で後発医薬品の数量シェアが85.0%となったと発表した。昨年の調査から4.8ポイント上昇した。金額シェアは62.1%で、5.4ポイント上昇した。
Elix、昭和薬科大とAI創薬の共同研究
Elix(東京都千代田区)は12月4日、昭和薬科大とAI技術の活用による創薬に向けた共同研究契約を結んだと発表した。タンパク質と低分子化合物の相互作用に関する基礎研究を行う同大医薬分子化学研究室の専門知識や技術と、ElixのAI創薬技術を組み合わせ、母核構造のリガンド取得を目指す。
カイオム、富士フイルム和光純薬と業務提携…抗体作製受託サービスなど拡販
カイオム・バイオサイエンスは12月4日、富士フイルム和光純薬と抗体作製j受託サービスなどで業務提携すると発表した。6日付で契約を結ぶ。カイオムは富士フイルム和光純薬を通じて▽抗体作製受託▽抗体親和性成熟受託――の各サービスと、これらに付随するサービスを提供。国内での拡販に向けて協業する。