中外製薬「領域専門支店制」導入…来年1月、支店の統廃合も
中外製薬は11月25日、来年1月1日付で「領域専門支店制」を導入すると発表した。現在は各支店に「オンコロジー室」と「スペシャリティ室」を置いているが、新体制では統括支店の下に「オンコロジー支店」と「スペシャリティ支店」を設置。各支店の担当施設や担当エリアを拡大し、より広い視野で営業戦略を企画・実行できるようにするのが狙い。領域戦略に合わせた要員配置に基づき、支店の統廃合も行う。現在、統括支店に置いている「エリア戦略推進部」とその下にある「オンコロジー/スペシャリティ領域専門室」「ソリューション室」は廃止。領域専門室の領域専門MRの機能は、営業本部の「オンコロジー/スペシャリティマーケティング部」に、ソリューション室のメディカル・ネットワーク・リエゾン/チーム医療推進機能はカスタマーソリューション部に移す。各統括支店には、戦略遂行に必要なデータ分析・デジタルトランスフォーメーション機能を強化した「ビジネスソリューション総括室」を新設する。
富士製薬、29年9月期に売上高800億円…5年間の中計発表
富士製薬工業は11月25日、2025年9月期~29年9月期の中期経営計画を発表した。女性医療領域の拡大やバイオシミラー事業の成長などを通じて、最終年度に売上高800億円(24年9月期実績は461億円)、営業利益100億円(38億円)を目指す。女性医療領域では新製品の月経困難症治療薬「アリッサ」の販売拡大を見込み、バイオシミラー事業ではアルボテック(アイスランド)との提携で市場投入する製品が成長を支える。
ノーベルファーマ、遠位型ミオパチー治療薬「アセノベル」来月19日発売
ノーベルファーマは11月25日、縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチー治療薬「アセノベル徐放錠」(一般名・アセノイラミン酸)を12月19日に発売すると発表した。縁取り空胞を伴う遠位型ミオパチーは、特に体幹から離れた部分の筋肉から萎縮・変性していく極めてまれな疾患。国内では約400人程度の患者が確認されていると言われる。患者は体内でアセノイラミン酸が十分に合成できないことがわかっており、アセノイラミン酸を摂取することで病態の改善や進行抑制が期待できるという。薬価は500mg1錠2886.20円。ピーク時に9.8億円の販売を見込む。
あすか製薬 レナサイエンスのPMS/PMDD治療薬、オプション権行使せず
あすか製薬ホールディングスは11月25日、子会社のあすか製薬が、PMS(月経前症候群)/PMDD(月経前不快気分障害)治療薬に関するレナサイエンスとの共同開発・オプション契約を終了すると発表した。あすかは同薬の日本での開発・商業化に関するオプション権を取得していたが、これを行使しなかった。レナサイエンスは今年6月、同薬の医師主導臨床第2相試験で主要評価項目を達成できなかったと発表した。