IBMとFBRI「AI組み込み型臨床開発」推進へ提携/アクセリード、米アカディアと創薬支援の基本契約 など |製薬業界きょうのニュースまとめ読み(2024年9月10日)
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AnswersNews編集部
日本IBMと神戸医療産業都市推進機構、臨床開発へのAI・RWD活用で提携
日本アイ・ビー・エムと神戸医療産業都市推進機構(FBRI)は9月10日、臨床開発への生成AIとリアルワールドデータ(RWD)の活用に向けたパートナーシップを結んだと発表した。両者がリソースや知識・知見を提供し、生成AIを含むAI技術と電子カルテなどの医療RWDを活用したAI組み込み型の臨床開発を推進し、臨床開発業務全体の業務変革支援に取り組む。日本IBMとEBRIの医療イノベーション推進センターは、一般社団法人ライフ・インテリジェンス・コンソーシアム(LINC)のワーキンググループを通じ、RWDを活用して治験と患者を早期にマッチングし、リクルーティングを効率化する施策の調査・検討を進めてきた。これをもとに、▽同意取得支援▽治験と患者のマッチング▽文書生成支援・プログラム生成支援▽有害事象情報検知――といった機能を持つシステムを開発する。
アクセリード、米アカディアと創薬支援の基本契約
Axcelead Drug Discovery Partners(神奈川県藤沢市)は9月10日、米アカディア・ファーマシューティカルズとマスター・サービス・アグリーメント(基本契約)を結んだと発表した。Axcelead DDPは2022年10月から、アカディアの中枢神経疾患領域での候補化合物選定を目指して複数の創薬プロジェクトを進めてきた。基本契約を結ぶことで、Axcelead DDPはより効率的かつ包括的な創薬支援を提供できるようになる。今回の契約の下で両社は新たな創薬プロジェクトを開始することになり、Axcelead DDPは一時金と研究活動費、開発の進捗に応じたマイルストンを受け取る。
大塚、介護者向け「認知症ケア支援VR」の提供開始
大塚製薬は9月10日、ジョリーグッド(東京都中央区)と共同で事業展開しているVRトレーニングプログラム「FACEDUO(フェイスデュオ)」の新プログラム「認知症ケア支援VR」の提供を開始したと発表した。プログラムは、認知症患者の家族や介護士などの介護者が患者の気持ちや行動の背景を知り、具体的な対応を学ぶためのもの。介護者の対応や行動をVRを通じて患者の主観で体験することで、接し方の工夫などを学ぶことができる。今回の提供はプレリリースで、12月に販売を開始する予定。
メディパルHD、CVC通じN.B.Medicalに出資
メディパルホールディングス(HD)は9月10日、コーポレートベンチャーキャピタルを通じ、脳血管疾患治療用デバイスの研究開発を行うN.B.Medical(東京都中央区)に出資したと発表した。同社は2010年設立の医療機器ベンチャー。メディパルHDは出資を通じて同社の研究開発を支援する。