厚生労働省は6月13日、後発医薬品の薬価追補収載を官報告示した。収載は14日。初めて後発品が収載されるのはMSDの筋弛緩回復薬「ブリディオン静注」(一般名・スガマデクスナトリウム)のみとなる。
ブリディオン静注の後発品は▽富士製薬工業▽サンド▽ニプロ▽バクスター・ジャパン▽ヴィアトリス・ヘルスケア▽丸石製薬――の6社12品目が収載。丸石の製品はオーソライズド・ジェネリック(AG)となる。先発品にはないプレフィルドシリンジ製剤(丸石、ニプロ、富士製薬の3社3品目)は新キット製品として5月に収載され、すでに販売されている。
クレナフィン、グラナテックなどAG収載見送り
6月収載に向けた2月の後発品承認では、▽科研製薬の爪白癬治療薬「クレナフィン爪外用液」(エフィナコナゾール)▽興和の緑内障・高眼圧症治療薬「グラナテック点眼液」(リパスジル塩酸塩水和物)▽ノーベルファーマの月経困難症治療薬「ジェミーナ配合錠」(レボノルゲストレル/エチニルエストラジオール)――にも初の後発品が承認されていた。3成分ともAGが単独で承認を取得したが、いずれも今回は収載を見送った。
初後発以外では、住友ファーマのパーキンソン病治療薬「トレリーフOD錠」(ゾニサミド)に14社28品目の後発品が収載。同薬には2月に先行してAGが発売されている。
ノーベルファーマのウィルソン病/低亜鉛血症治療薬「ノベルジン顆粒」(酢酸亜鉛)には、ダイトのAGと沢井製薬の後発品が収載される。