GHIT Fund 低中所得国での医薬品アクセス向上へ、医薬品特許プールと連携強化
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は10月30日、低中所得国での医薬品へのアクセス向上に対し、公衆衛生機関Medicines Patent Pool(MPP=医薬品特許プール)と連携強化の覚書を結んだと発表した。 MPPはライセンス契約や技術移転を通じて医薬品への公平なアクセスを支援する団体。両者は連携を通じて技術移転のプロセスを合理化し、低中所得国で革新的な技術を効率的に展開できるよう取り組む。
AMED、感染症薬の研究開発でEUと協力
日本医療研究開発機構(AMED)は10月27日、欧州委員会の欧州保健緊急事態準備・対応総局(HERA)と、感染症危機対応薬品等の研究開発で協力すると発表した。主に▽国境を越える感染症に対するワクチン、医薬品、医療機器などの先端研究開発に関する情報とデータの交換▽双方が関心のある優先的な病原体に関する研究領域や連携プロジェクトの検討▽定期的な会合の開催――の3つの取り組みを行う。
ノーベルファーマ、欧英で「ラパリムスゲル」発売
ノーベルファーマ(東京都中央区)は10月30日、欧州、英国で「Hyftor」(一般名・シロリムス、日本製品名・ラパリムスゲル)を発売したと発表した。適応は「成人および6歳以上の小児における結節性硬化症に伴う顔面血管線維腫」。独子会社を通じて販売する。同薬は、結節性硬化症に伴う皮膚病変治療薬として2018年に日本で発売。欧州、英国は22年の米国に続く発売となる。