第一三共、ADC3品目の開発・販売でメルクと提携…最大3.3兆円受領
第一三共は10月20日、抗体薬物複合体(ADC)3品目の開発・販売で米メルクと提携したと発表した。対象品目は▽抗HER3ADCパトリツマブ デルクステカン▽抗B7-H3ADC「DS-7300」▽抗CDH6ADC「DS-6000」。両社は3品目の単剤・併用療法を共同開発し、日本を除く全世界で共同販促。日本では第一三共が単独販売する。製品の製造と供給は第一三共が担う。第一三共は契約一時金(40億ドル)や販売マイルストン(最大165億ドル)などで最大220億ドル(約3兆3000億円)を受け取る。同社は3品目のグローバル売上高が2030年代半ばに向けて数十億ドルに達する可能性があるとしている。メルクとの提携により開発を加速させ、売り上げの最大化を目指す。
住友ファーマ「マイフェンブリー」がカナダで承認
住友ファーマは10月20日、子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「MYFEMBREE」(一般名・レルゴリクス/エストラジオール/酢酸ノルエチンドロン)がカナダで承認されたと発表した。カナダでは提携先の米ファイザーが販売を担当する。同薬は米国でも2021年に子宮筋腫、22年に子宮内膜症の適応で承認を取得している。
武田「アドセトリス」AVD併用療法が欧州で承認
武田薬品工業は10月20日、悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス」(ブレンツキシマブ ベドチン)について、ドキソルビシン・ビンブラスチン・ダカルバジン(AVD)との併用療法が欧州で承認されたと発表した。対象は、未治療のIII期CD30陽性ホジキンリンパ腫の成人患者。臨床試験では、ドキソルビシン・ブレオマイシン・ビンブラスチン・ダカルバジン(ABVD)療法のみとの比較で主要評価項目(修正無増悪生存期間)を達成した。