杏林製薬、希望退職を募集…MRは対象外
杏林製薬は9月29日、希望退職プログラムを行うと発表した。対象は▽10月1日現在で50歳以上65歳未満かつ勤続5年以上の一般社員と定年後再雇用社員▽同日時点で55歳以上かつ勤続5年以上の管理職――に該当する社員で、MRなどは除く。募集人数は定めていない。募集期間は11月1日〜30日で、退職日は来年1月31日。応募者には、退職金に特別加算金を上乗せするほか、再就職支援サービスを提供する。同社は「今後も持続成長するためには、長期ビジョンの実現を担う人材の育成と組織のさらなる強化が何より重要」としている。
武田 大腸がん治療薬フルキンチニブを日本で申請
武田薬品工業は9月29日、大腸がん治療薬フルキンチニブを日本で申請したと発表した。香港のHUTCHMEDから導入したVEGFR阻害薬で、適応は前治療歴を有する転移性大腸がん。臨床試験では、プラセボに比べて全生存期間と無増悪生存期間を有意に延長した。欧米でも申請中で、米国では今年11月に承認の可否が判断される予定。
GSK、九大と戦略的パートナーシップ
グラクソ・スミスクラインは9月29日、九州大と戦略的パートナーシップ契約を結んだと発表した。オンコロジー領域を中心に連携し、早期の臨床試験実施計画策定と試験立ち上げ、症例集積性の向上を実現することで医薬品開発を加速。世界同時開発・同時申請を目指す。
MeijiSeikaファルマ、オミクロン対応レプリコンワクチンのP3試験開始
Meiji Seikaファルマは9月29日、新型コロナウイルスの起源株とオミクロンBA.4-5株に対応した2価レプリコンワクチン「ARCT-2301」について、追加免疫の国内第3相(P3)臨床試験を開始したと発表した。試験は、既承認のmRNAワクチンを3〜5回接種後3カ月以上経過した18歳以上の850人を対象に実施。ファイザーのmRNAワクチン「コミナティ」と比較し、安全性と免疫原性を評価する。MeijiSeikaファルマは起源株を対象としたレプリコンワクチン「ARCT-154」を申請中。今回の試験でオミクロン株に対する安全性・有効性を確認するとともに、並行してオミクロン株XBB.1系統を含む変異株に対応したワクチンの実用化を目指す。
ファイザー、コロナワクチンの新剤形を申請…12歳以上用にプレフィルドシリンジ
ファイザーは9月29日、オミクロン株XBB.1.5系統対応の新型コロナウイルスワクチンについて、新剤形を申請したと発表した。申請したのは、▽12歳以上用のプレフィルドシリンジ製剤▽5~11歳向けの1人用バイアル製剤▽6カ月~4歳向けの3人用バイアル製剤――。いずれも2024年以降の接種に向けたもので、現在行われている今年秋冬の接種に使用されることはない。
旭化成ファーマ「クレセンバ」剤型追加を申請
旭化成ファーマは9月29日、深在性真菌症治療剤「クレセンバカプセル」(一般名・イサブコナゾニウム硫酸塩)について、40mg製剤の追加を申請したと発表した。カプセルを小型化することで既存の100mg製剤より服用しやすくし、利便性やアドヒアランスの向上につなげる。同薬はスイスのバジリア・ファーマシューティカ・インターナショナルが創製。旭化成ファーマは日本国内の独占的開発権・販売権を持っている。
メドレックス リドカインテープ剤、米で承認見送り
メドレックスは9月29日、デ・ウエスタン・セラピテクス研究所と米国で共同開発している帯状疱疹後神経疼痛治療薬「DW-5LBT」について、米国での承認が見送られたと発表した。米FDA(食品医薬品局)から審査完了報告通知(CRL)を受け取った。両社は、CRLの内容を精査し、今後の対応を決める。同薬はメドレックス独自の経皮製剤技術を用いたリドカインテープ剤。
CSLベーリング、社長に医薬営業本部長の吉田氏
CSLベーリングは9月29日、10月1日付で執行役員医薬営業本部長の吉田いづみ氏が代表取締役社長に就任すると発表した。吉田氏は日本アイ・ビー・エムやノバルティスファーマ、ジェンザイム・ジャパンを経て2017年に経理・財務部長としてCSLベーリングに入社。2020年8月から医薬営業本部長を務めている。前任のジャン・マルク モランジュ氏は9月1日付でオーストラリア本社のアジア・太平洋地域担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネジャーに就任した。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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