日本メジフィジックス 放射性医薬品原料、自社生産へ試製造開始
日本メジフィジックスは9月21日、放射性医薬品テクネチウム-99m(99mTc)製剤の主原料となるモリブデン-99(99Mo)の試製造を開始したと発表した。99mTcは核医学検査で最もよく使われる放射性医薬品だが、日本では99Moを100%輸入に頼っており、必要量を確保できないこともあるという。同社は2019年から自社生産に向けたプロジェクトを行っており、試製造を経て2025年度の商業生産開始を目指す。生産開始当初は必要量の20~30%程度の自社生産量となる見込みで、将来の生産拡大に向けて技術改良に取り組む。
武田「TAK-721」申請再提出、FDAが受理
武田薬品工業は9月21日、好酸球性食道炎治療薬「TAK-721」(一般名・ブデソニド経口懸濁液)について、新薬承認申請を米FDA(米食品医薬品局)に再提出し、受理されたと発表した。最初の申請に対する審査完了報告通知の指摘を踏まえ、適応を短期治療に変更した。FDAによる判断は2024年前半を見込む。
メディパルHD、医療機関向けDXサービスでMDVと協業
メディパルホールディングス(HD)は9月21日、メディカル・データ・ビジョン(MDV)、レイヤード(福岡市)と中小病院・クリニック向けDXサービスで協業すると発表した。第1弾として、MDVなどが開発したレセプト点検システム「MDV Receipt Checker」の販売拡大に取り組み、2025年末までに1000施設への導入を目指す。将来的には、導入医療機関に対してレセプトデータを活用した経営に役立つ情報を提供したり、さらなるDXサービスを提案したりする。