楽天メディカル、Treg標的の光免疫療法、肝転移有する固形がんでP1開始
楽天メディカルは8月3日、抗CD25抗体色素複合体「RM-1995」によるアルミノックス治療(光免疫療法)について、肝転移を有する進行または再発固形がんを対象とする臨床第1相(P1)試験を国内で開始したと発表した。RM-1995は制御性T細胞(Treg)に結合する抗体と光に反応する物質「IR700」の複合体。光照射によって活性化したIR700がTregを除去することでがん免疫微小環境を改善する。試験は34人の患者を対象に行い、RM-1995単独療法と、抗PD-1抗体ペムブロリズマブとの併用療法の安全性、忍容性を評価する。
「ロンサーフ」進行・再発大腸がんに対するベバシズマブ併用療法、米国でも承認
大鵬薬品工業は8月3日、抗がん剤「ロンサーフ」(トリフルリジン/チピラシル塩酸塩)について、米国で切除不能進行・再発大腸がんに対する抗VEGF抗体ベバシズマブとの併用療法が承認されたと発表した。対象は、フルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンベースの化学療法、抗VEGF療法、抗EGFR療法の治療歴がある患者。欧州でも提携先の仏セルヴィエが今月1日に併用療法の承認を取得している。
決算
協和キリン(2023年1~6月期、8月3日発表)
売上収益1992億900万円(前年同期比7.5%増)、コア営業利益374億6700万円(6.1%減)。抗FGF23抗体「クリースビータ」をはじめとするグローバル製品が北米を中心に好調だったのに加え、技術収入が増加したことで増収となった。一方、販管費や研究開発費が膨らみ、利益は減少した。23年12月期の業績予想は従来予想(売上収益4260億円、コア営業利益880億円)を据え置いた。