第一三共、新型コロナワクチン「ダイチロナ」承認…供給は行わず
第一三共は8月2日、新型コロナウイルス感染症に対するmRNAワクチン「ダイチロナ筋注」の承認を取得したと発表した。日本企業が開発した新型コロナワクチンの承認は初。起源株に対する1価ワクチンで、追加免疫を対象としている。政府は9月開始の追加接種にオミクロン株XBB.1系統の1価ワクチンを使用する方針で、第一三共は今回承認されたダイチロナは供給しない。同社はXBB.1系統1価ワクチンの開発を進め、早ければ年内に供給できるようにしたい考え。
モデルナの新型コロナワクチン、対象を6歳以上に引き下げ
モデルナ・ジャパンは8月2日、新型コロナウイルスワクチン「スパイクバックス筋注」について、対象年齢を6歳以上に引き下げることが承認されたと発表した。従来は12歳以上が対象だった。今回の承認は、起源株1価ワクチンの初回免疫、オミクロン株BA.1との2価ワクチンとBA.4-5との2価ワクチンの追加免疫を対象としている。
ファイザー 新型コロナ2価ワクチン、初回免疫でも使用可能に
ファイザーは8月2日、新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」(5歳以上)について、▽起源株とオミクロン株BA.1に対応した2価ワクチン▽オミクロン株BA.4-5に対応した2価ワクチン――が初回免疫に関する承認を取得したと発表した。5歳以上向け2価ワクチンはこれまで、追加免疫でのみ使用可能だった。6カ月~4歳用についても▽起源株1価ワクチンの追加免疫▽BA.4-5対応2価ワクチンの初回免疫と追加免疫――の承認を取得したが、今秋接種用にXBB1.5系統対応1価ワクチンを申請していることから、供給は行わない。
メルクバイオ「ゴナールエフ150」が承認
メルクバイオファーマは8月2日、ヒト卵胞刺激ホルモン製剤「ゴナールエフ皮下注ペン150」の承認を取得したと発表した。従来は300、450、900の3規格だった。選択肢が増えることで、仕事と不妊治療の両立の一助になることが期待されるとしている。
双日、VLPセラピューティクスに出資
双日は8月2日、米VLPセラピューティクスの日本法人VLPセラピューティクスジャパンに出資したと発表した。同社が実施する第三者割当増資を引き受けた。双日はこれまで米国本社に2回出資しているが、日本法人への出資を通じて国内でのワクチン開発・生産体制確立を支援する。VLPセラピューティクスは独自のウイルス様粒子(VLP)を基盤技術としてワクチンの開発を行っている。国内外で新型コロナウイルス感染症に対するレプリコン(次世代mRNA)ワクチンを開発しており、福岡県久留米市で製造拠点の整備を進めている。
サイフューズ、PHCと業務提携…再生医療の実用化加速
サイフューズとPHCは8月2日、業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。サイフューズのバイオ3Dプリンティング技術と、PHCのものづくりのノウハウを組み合わせ、再生・細胞医療の商業化・産業化を見据えた共同開発を実施。サイフューズが開発している再生医療等製品の実用化を加速させる。