国内主要製薬企業の2023年12月期第2四半期決算のハイライトをまとめました。随時更新。(最終更新8月4日)
協和キリン(8月3日発表)
売上収益1992億900万円(前年同期比7.5%増)、コア営業利益374億6700万円(6.1%減)。抗FGF23抗体「クリースビータ」をはじめとするグローバル製品が北米を中心に好調だったのに加え、技術収入が増加したことで増収となった。一方、販管費や研究開発費が膨らみ、利益は減少した。23年12月期の業績予想は従来予想(売上収益4260億円、コア営業利益880億円)を据え置いた。
大塚HD(7月31日発表)
売上収益9475億3700万円(前年同期比16.4%増)、営業利益1306億9000万円(94.6%増)。抗精神病薬「レキサルティ」などのグローバル4製品が前年同期比15.8%増の計3371億3800万円と好調だった。23年12月期の業績予想は、売上収益1兆9050億円(従来予想比1050億円増)、営業利益2450億円(350億円増)に上方修正した。
鳥居薬品(7月31日発表)
売上高256億9900万円(前年同期比11.2%増)、営業利益15億1000万円(43.7%減)。アレルゲン免疫療法薬「シダキュア」「ミティキュア」などが売り上げを伸ばした一方、売上原価の増加に加え、研究開発費が膨らんだことで大幅な減益となった。23年12月期の業績予想は、売上高を527億円(従来予想比18億円増)に上方修正。各利益は据え置いた。
中外製薬(7月27日発表)
売上収益5796億5700万円(前年同期比2.7%減)、営業利益2109億1000万円(26.5%減)。前期に米アレクシオンとの特許訴訟の和解に伴う一時金収入があった反動で減収減益となった。製商品売上高はコアベースで15.5%増。血友病A治療薬「ヘムライブラ」の海外向けの販売が好調だったほか、新製品の抗がん剤「ポライビー」や視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬「エンスプリング」などが伸びた。23年12月期の通期予想は従来予想(コア売上収益1兆700億円、コア営業利益4150億円)を据え置いた。