製薬業界 きょうのニュースまとめ読み（2023年5月26日）

ファイザー、60歳以上向けRSウイルスワクチンを申請

ファイザーは5月26日、60歳以上の成人を対象としたRSウイルスワクチンを申請したと発表した。組換え2価融合前Fタンパク質を抗原とするワクチン。RSウイルスを原因とする急性呼吸器疾患・下気道疾患を予防する。同社は妊婦に接種することで生まれてくる子どものRSウイルス感染症を予防するワクチンも開発しており、こちらは今年2月に申請を行った。

ファーマエッセンシア、真性多血症薬「ベスレミ」6月1日発売

ファーマエッセンシアジャパンは5月26日、真性多血症治療薬「ベスレミ皮下注」（一般名・ロペグインターフェロン アルファ-2b）を6月1日に発売すると発表した。同薬は、新規の長時間作用型モノペグ化プロリンインターフェロン。ファーマエッセンシアにとっては、日本で販売する初の製品となる。薬価は250μg0.5mL1筒29万7259円、500μg1mL1筒56万5154円。ピーク時に163億円の売り上げを見込む。国内でのメーカー物流と流通はスズケンに委託する。

アレクシオン「ユルトミリス」の適応拡大が承認…NMOSDの再発予防

アレクシオンファーマは5月26日、C5補体阻害薬「ユルトミリス点滴静注」（ラブリズマブ）について、「抗アクアポリン4抗体陽性の視神経脊髄炎スペクトラム障害（NMOSD、視神経脊髄炎を含む）の再発予防」への適応拡大の承認を取得したと発表した。承認は25日付。国際共同臨床第3相（P3）試験では、ユルトミリス投与群の患者は主要投与期の73週間（中央値）を無再発で経過した。NMOSDは脊髄や視神経などの中枢神経系に影響を与える自己免疫疾患。国内の患者は約4000人（成人）と推定されている。