
ブリストル、ルスパテルセプトを申請…低リスクMDSに伴う貧血の適応で
ブリストル・マイヤーズスクイブは5月18日、赤血球成熟促進薬ルスパテルセプトについて、「低リスク骨髄異形成症候群(MDS)に伴う貧血」の適応で申請したと発表した。MDSでは、疾患の経過とともに約8~9割の患者が貧血を発症。基本的な支持療法は輸血だが、鉄過剰症や感染症などのリスクがあるという。ルスパテルセプトはTGF‒βシグナルを阻害する新規作用機序を持つ薬剤。米国や欧州ではβサラセミアやMDSの治療薬として承認されている。
大鵬薬品、米アーカス導入品の開発でギリアドとも連携…グローバルP3試験に参加予定
大鵬薬品工業は5月18日、日本とアジアで開発・販売権を持つ米アーカス・バイオサイエンシズの開発品について、同社と米ギリアド・サイエンシズの3社で共同開発契約を結んだと発表した。対象となる開発品は、抗TIGIT抗体domvanalimabと同AB308、抗PD-1抗体zimberelimab、アデノシン受容体阻害薬etrumadenant。アーカスとギリアドはがん免疫の共同開発・実用化で20年に提携しており、今回の3社提携によって大鵬薬品はギリアドが行うグローバル試験に参加できるようになる。年内には、domvanalimab、zimberelimab、化学療法の併用療法に関する非小細胞肺がん対象のP3試験と上部消化管がん対象のP3試験に参加する予定。提携を通じて日本での開発を加速する。
三井不動産、東京・江東区に2つ目の賃貸ラボ・オフィスが完成
三井不動産は5月18日、東京都江東区に賃貸ラボ・オフィス「三井リンクラボ新木場2」が完成したと発表した。同時に、近隣の新木場センタービルにライフサイエンスプレイヤー向けの賃貸オフィス・会議室を有する「ライフサイエンスハブ新木場」を開設。同エリアでの研究・事業サポートやネットワーキング支援も始めた。同エリアでは21年に「三井リンクラボ新木場1」をオープンしており、24年秋の完成を目指して「三井リンクラボ新木場3」の開発を行うことも決めた。今夏に建設を開始する予定。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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