バイエル 造影MRIの読影補助ソフトを発売…HACARUSと共同開発
バイエル薬品とHACARUS(京都市)は4月10日、AIを活用したオンプレミス型の画像解析ソフトウェア「Cal.Liver.Lesion(カルリバーリージョン)」を発売したと発表した。両社で共同開発したもので、販売はバイエルが行う。MRIから提供されたEOB・プリモビスト造影MRI画像から腹部肝臓領域の情報をコンピューター処理し、処理後の画像情報を提供するプログラム。事前学習モデルから、周囲と比べて信号値が異なる領域を自動で抽出し、その領域をカラー表示したカラーマップを作成することで、医師の読影を支援する。
住友ファーマなど開発のうつ病向けSaMD、プログラム医療機器として初の優先審査品目に
住友ファーマは4月10日、慶応大、i2medical(川崎市)と共同で実用化を目指しているうつ病検出・重症度評価支援プログラム「SWIFT(仮称)」が、プログラム医療機器として初めて優先審査の対象品目に指定されたと発表した。同プログラムは、リストバンド型のウェアラブルデバイスで収集した患者の生体活動と生体データを解析し、精神疾患の世界的診断基準が定義する抑うつエピソードを満たすかどうかの推定結果を出力するとともに、うつ病の評価尺度の推定点数を出力することで、うつ病や双極性障害の抑うつエピソードの検出と重症度評価を支援するシステム。3者は3年以内の治験開始を目指している。
MSD、15価肺炎球菌ワクチン「バクニュバンス」発売
MSDは4月10日、15価肺炎球菌結合型ワクチン「バクニュバンス水性懸濁注シリンジ」を発売したと発表した。15種類の血清型に対応しており、高齢者や肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人が対象。昨年7月に小児適応についても申請を行っている。
レンビマ・キイトルーダ併用、メラノーマ1次治療のP3試験中止
エーザイと米メルクは4月7日、抗がん剤「レンビマ」(一般名・レンバチニブメシル酸塩)と免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」(ペムブロリズマブ)の併用療法について、成人の切除不能・転移性メラノーマの1次治療を対象とした臨床第3相(P3)試験を中止すると発表した。独立データモニタリング委員会が中間解析結果を評価したところ、キイトルーダ単剤と比較して主要評価項目の1つである全生存期間(OS)の改善を示さないと判断した。両社はまた「前治療に対して増悪または不耐容となった、ミスマッチ修復機構を有するまたは高頻度マイクロサテライト不安定性を有さない切除不能転移性大腸がん」を対象とした併用療法のP3試験で、主要評価項目(OS)を達成できなかったことも発表した。
Veneno Technologies、アステラスと機能性ペプチドの共同研究
バイオベンチャーのVeneno Technologies(茨城県つくば市)は4月10日、アステラス製薬と機能性ペプチドの共同研究を行うと発表した。アステラスが標的とするGタンパク質共役型受容体(GPCR)に対し、自社技術を使って機能性ペプチドを取得する。
武田とUbie、希少疾患・消化器疾患の早期発見で包括連携
Ubie(東京都中央区)は4月10日、武田薬品工業と、希少疾患と消化器系疾患の分野で疾患の早期発見と適切な受診に関する包括連携協定を結んだと発表した。両社は2021年4月から、Ubieの症状検索エンジン「ユビー」と問診サービス「ユビーAI問診」を活用し、遺伝性血管性浮腫の早期発見に向けた取り組みを行ってきた。この取り組みで一定の成果があったことから、今回の提携では、希少疾患領域で協業対象を拡大し、消化器系疾患領域で新たな取り組みを開始。Ubieのサービス上で追加機能を開発したり、ITシステムやデータを両社で連携したりすることを検討する。