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【チャートで見る】欧米製薬大手2022年の決算(1)売り上げが最も伸びた企業は?研究開発費を最も投じた企業は?

更新日

欧米の大手製薬企業19社の2022年の決算を▽売上高・純利益▽研究開発費▽主力製品の売上高▽疾患領域・事業別売上高▽地域別売上高――5つの切り口からチャートで解説します。

 

【チャートで見る】欧米製薬大手2022年の決算

(1)売上高・純利益・研究開発費
(2)主力製品の売上高
(3)疾患領域・事業別売上高
(4)地域別売上高

 

増収増益19社中10社

欧米大手製薬企業19社の2022年の決算は、10社が増収増益、4社が減収減益となりました。

 

【チャートで見る欧米成約大手2022業績/売上高と純利益の増加率】<売上高/増収率/増益率>Pfizer/1003.30/23/43|Roche/697.47/1/(9)|Merck/592.83/22/18|AbbVie/580.54/3/3|J&J/525.63/2/(12)|Novartis/505.45/(2)/(71)|Sanofi/451.47/14/8|BMS/461.59/(1)/(10)|AstraZeneca/443.51/19/2763|GSK/363.62/19/206|EliLilly/285.41/1/12|Gilead/272.81/(0)/(26)|Novo/265.43/26/16|Amgen/263.23/1/11|BI/253.56/17/(7)|Bayer/202.15/5/(1)|Moderna/192.63/4/31|BioNTech/181.76/(9)/(8)|Biogen/101.73/(7)/96

 

前年比で売上高の伸び率が最も大きかったのは、26%増となったデンマークのノボノルディスク。GLP-1受容体作動薬「オゼンピック」が前年比で77%増となり、高成長を牽引しました。増収率2位は、COVID-19ワクチン「コミナティ」の販売で総売上高が100億ドルを突破したファイザー(23%増)。免疫チェックポイント阻害薬「キイトルーダ」が伸びる米メルクが3位(22%増)でした。

 

純利益の伸び率が最も大きかったのは、2763%増の英アストラゼネカ。21年は構造改革費用がかさみ利益が落ち込みましたが、22年はその反動で大幅な増益となりました。増益率2位は英グラクソ・スミスクライン(206%増)、3位は米バイオジェン(96%増)でした。

 

減収減益となった4社は、スイス・ノバルティス、米ブリストル・マイヤーズスクイブ、米ギリアド・サイエンシズ、独ビオンテック。ノバルティスは71%の大幅減益となりましたが、これは保有していたスイス・ロシュの株式を21年に売却した反動によるものです。

 

【チャートで見る欧米成約大手2022業績/売上高と純利益】<売上高/純利益>Pfizer/1003.30/313.72|Roche/697.47/142.08|Merck/592.83/145.19|AbbVie/580.54/118.36|J&J/525.63/159.01|Novartis/505.45/69.55|Sanofi/451.47/70.56|BMS/461.59/63.27|AstraZeneca/443.51/32.93|GSK/363.62/193.70|EliLilly/285.41/62.45|Gilead/272.81/45.92|Novo/265.43/83.29|Amgen/263.23/65.52|BI/253.56/33.40|Bayer/202.15/49.73|Moderna/192.63/83.62|BioNTech/181.76/99.06|Biogen/101.73/30.47|※J&Jとbayerは医療品衣料品事業

 

研究開発費、4社が100億ドル超

2022年の決算で研究開発費が100億ドルを超えたのは、ロシュ、メルク、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬品事業)、ファイザーの4社。売上高に占める研究開発費の割合が最も高かったのは、25%の米イーライリリーでした。

 

【チャートで見る欧米成約大手2022業績/研究開発費】<研究開発費/増減/売上高比>Pfizer/114.28/10/11.4|Roche/168.24/8/24.1|Merck/135.48/11/22.9|AbbVie/65.10/(6)/11.2|J&J/116.22/(2)/22.1|Novartis/99.96/5/19.8|Sanofi/70.41/18/15.6|BMS/95.09/(7)/20.6|AstraZeneca/97.62/0/22.0|GSK/68.05/9/18.7|EliLilly/71.91/4/25.2|Gilead/49.77/8/18.2|Novo/36.07/35/13.6|Amgen/44.34/(8)/16.8|BI/52.99/22/20.9|Bayer/35.67/8/17.6|Moderna/32.95/65/17.1|BioNTech/16.14/62/8.9|Biogen/22.31/(11)/21.9|※J&Jとbayerは医療品衣料品事業

 

売上高に対する研究開発費の比率が20%を上回ったのは、リリーも含めて8社。ファイザーは114億ドルの研究開発費を計上しましたが、売り上げが膨らんだことで売上高費は11%にとどまっています。

 

19社のうち14社で前年から研究開発費が増えており、最も伸び率が大きかったのは米モデルナ(65%増)。ビオンテック(62%増)やノボノルディスク(35%増)、独ベーリンガーインゲルハイムも高い伸びとなりました。

 

【チャートで見る欧米成約大手2022業績/売上高と研究開発費】<売上高/研究開発費>Pfizer/1003.3/114.28|Roche/697.473/168.24|Merck/592.83/135.48|AbbVie/580.54/65.10|J&J/525.63/116.22|Novartis/505.45/99.96|Sanofi/451.4685/70.41|BMS/461.59/95.09|AstraZeneca/443.51/97.62|GSK/363.6176/68.05|EliLilly/285.414/71.91|Gilead/272.81/49.77|Novo/265.431/36.07|Amgen/263.23/44.34|BI/253.5645/52.99|Bayer/202.146/35.67|Moderna/192.63/32.95|BioNTech/181.7613/16.14|Biogen/101.734/22.31|※J&Jとbayerは医療品衣料品事業

 

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