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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年4月3日)

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エーザイ、患者申出療養制度活用で「タズベリク」を国がんに無償提供

エーザイは4月3日、EZH2阻害薬「タズベリク錠」(一般名・タゼメトスタット臭化水素酸塩)について、国立がん研究センターと、患者申出療養制度に基づく医師主導臨床研究への協力に関する契約を結んだと発表した。標準治療がないまたは治療抵抗性の小児・AYA(思春期・若年成人)の固形がんを対象に同センター中央病院で行われる臨床研究に同薬を無償で提供する。同薬はエーザイと仏イプセン子会社のエピザイムが創出。日本では2021年に濾胞性リンパ腫治療薬として承認された。

 

タカラバイオ、カナダで新規CAR遺伝子治療薬の臨床試験実施へ

タカラバイオは4月3日、プリンセス・マーガレット・がんセンター、トロント大(いずれもカナダ)と共同で開発するCD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード・TBI-2001)について、同国で臨床第1/b相(P1/b)医師主導試験を開始すると発表した。対象はCD19陽性B細胞リンパ腫の患者19人。同薬は、CAR構造の治療効果にかかわる部位にT細胞の長期生存に重要なJAK/STATシグナル伝達系を活性化させる機能を導入したもの。治療効果の持続や再発防止に役立つと期待される。

 

あすか、ファンドと共同出資でCVC設立

あすか製薬とフューチャーベンチャーキャピタル(FVC)は4月3日、共同でコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンド「あすかイノベーション投資事業有限責任組合」を設立したと発表した。女性の健康課題解決やデジタル医療、診断薬などをテーマに、今後5年で10億円を投資する予定。運営はFVCが担当し、あすかは投資先のスタートアップ企業との協業に集中する。

 

杏林製薬、事業持株会社体制に移行

杏林製薬(旧キョーリン製薬ホールディングス〈HD〉)は4月3日、1日付で事業持株会社体制に移行したと発表した。事業子会社の杏林製薬をキョーリン製薬ホールディングスに吸収合併し、社名を「杏林製薬」に変更した。事業推進機能と経営効率の向上を図る。

 

「シルガード9」定期接種化、MSD「予防推進に大きな意義」

4月1日付で9価HPVワクチン「シルガード9」が定期接種の対象となったことを受け、製造販売元のMSDは3日、「世界と同様の接種環境が整ってきたことは、子宮頸がん予防の推進にとって大きな意義がある」との声明を発表した。シルガード9は国内では2020年に承認。今年3月には従来の3回接種に加え、9歳以上15歳未満の女性に対する2回接種が承認された。海外では11~13歳を対象に2回接種が推奨されているという。

 

湘南アイパーク、アイパークインスティチュートが運営を承継

アイパークインスティチュートは4月3日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)の運営事業を、武田薬品工業からの吸収分割で承継したと発表した。あわせて、武田が保有していたアイパークインスティチュートの株式の一部がIIFと三菱商事に譲渡された。譲渡後の株式保有比率は、IIF41.0%、武田36.5%、三菱商事19.5%。より中立的な立場で湘南アイパークの運営を行い、エコシステムの拡大と持続的成長を目指す。アイパークインスティチュートの社長には、武田で湘南アイパークゼネラルマネージャーを務めた藤本利夫氏が就く。

 

Meiji Seikaファルマテックが営業開始

Meiji Seikaファルマは4月3日、医療用医薬品の製剤製造を担う子会社「Meiji Seikaファルマテック」が1日に営業を開始したと発表した。Meiji Seikaファルマの小田原工場の機能を承継した会社で、コスト競争力を高めて安定的な供給を図る。グループ会社以外からの受託も視野に入れており、独立した事業運営を行う。

 

インスメッド 新社長に中村氏が就任

インスメッドは4月3日、1日付で社長に中村誠氏が就任したと発表した。中村氏は1987年に日本レダリーに入社。ファイザーでオンコロジー事業部門長などを歴任し、直近ではギリアド・サイエンシズで肝臓領域事業本部長を務めていた。前任の清水信秀氏は3月31日付でインスメッドのアジア太平洋経営企画担当に就いた。

 

アクセリード、新社長に池浦CTO

アクセリード(東京都港区)は3月31日、取締役CTO(最高技術責任者)でグループ会社Axcelead Drug Discovery Partners(ADDP)社長の池浦義典氏が4月1日付で代表取締役社長に就任する人事を発表した。藤澤朋行前社長は取締役会長に就任する。主要株主のファンドの役員による兼務状態を解消し、ガバナンス体制を強化する。池浦氏は武田薬品工業で約30年医薬研究に従事し、2017年の立ち上げからADDPの社長兼CSOを務めてきた。ADDPでは、5月1日付で池浦氏が取締役会長に異動し、山田伸彦取締役が社長に就任する予定。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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