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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2023年2月10日)

更新日

 

武田/ノババックスの新型コロナワクチン、政府が1億4000万回分の購入キャンセル

厚生労働省は2月10日、米ノババックスが開発し、武田薬品工業が国内で製造・供給している新型コロナウイルスワクチン「ヌバキソビッド筋注」について、供給契約を結んでいる1億5000万回分のうち未供給の1億4176万回分の購入を取り消すと発表した。厚労省は武田薬品と2021年9月に供給契約を結び、今月までに824万回分の供給を受けた。供給済みのワクチンは今後も接種できる。武田薬品は「厚労省からの発注に応じて生産しているため、購入予定取り消しによる製品の廃棄は生じない」としている。武田は今年度、ヌバキソビッドを含む新型コロナウイルスワクチンの売り上げとして500億円を見込んでいるが、この予想に変更はない。

 

モデルナの従来株コロナワクチン、供用を終了

厚生労働省は2月10日、モデルナ・ジャパンの新型コロナウイルスワクチンについて、従来株ワクチンの供用を11日で終了すると発表した。供給を受けたすべての従来株ワクチンが11日で有効期限を迎えるため。モデルナの従来株ワクチンは約1億4300万回分が供給され、このうち約9690万回分を配送。約4610万回分が廃棄された。オミクロン株対応ワクチンは引き続き接種が行われる。

 

サノフィ、4価髄膜炎菌ワクチン「メンクアッドフィ」発売

サノフィは2月10日、4価髄膜炎菌ワクチン「メンクアッドフィ筋注」を発売したと発表した。2015年から販売している「メナクトラ筋注」の後継品として開発。メナクトラは抗原含有量が4μgで結合タンパクにジフテリアトキソイドを用いているのに対し、メンクアッドフィは抗原含有量が10μgで破傷風トキソイドを使っている。

 

鳥居薬品が新中計、25年に売上高540~570億円

鳥居薬品は2月10日、2023~25年の中期経営計画を発表した。成長戦略として▽成長期新薬の普及・育成・価値最大化▽新薬開発の推進▽導入体制の強化――などを掲げ、25年のガイダンスは売上高540~570億円(23年の予想は509億円)、研究開発費控除前営業利益90~100億円(同76億円)に設定した。

 

Heartseed iPS細胞由来心筋細胞、治験で1例目の移植に成功

バイオベンチャーのHeartseed(東京都新宿区)は2月10日、開発中の他家iPS細胞由来心筋球「HS-001」について、重症心不全を対象とする臨床第1/2相(P1/2)試験で1例目の移植に成功したと発表した。移植は昨年12月に東京女子医大病院で行われた。患者の経過はおおむね順調といい、独立安全性評価委員会は移植後4週間のデータを踏まえ、試験の継続を認めた。HS-001は、他家iPS細胞由来の純化精製心筋細胞を微小組織にした再生医療等製品。P1/2試験は患者10人を対象に行い、主に安全性を評価する。Heartseedは、HS-001の開発・製造・販売でデンマーク・ノボノルディスクと提携している。

 

アルフレッサ、フロンティア・フィールドとの資本業務提携を解消

アルフレッサホールディングス(HD)は2月10日、子会社アルフレッサがフロンティア・フィールド(東京都港区)との資本業務提携を解消したと発表した。フロンティア・フィールドは医療機関向けスマートフォンサービスを手掛ける企業で、両社は昨年6月に資本業務提携契約を締結。同サービスの普及に向けた取り組みを進めてきたが、フロンティア・フィールド側が提携解消を申し入れた。

 

決算

鳥居薬品(2022年12月期、2月10日発表)

売上高488億9600万円、営業利益55億4000万円(前期比19.0%増)。22年12月期から収益認識基準を更しており、売上高の増減は示していない。基準変更前の前期の売上高は488億9600万円だった。4月の薬価改定が影響したものの、アトピー性皮膚炎治療薬「コレクチム」(54億6900万円)やアレルゲン免疫療法薬「シダキュア」(96億800万円)などが伸びた。23年12月期は売上高509億円(4.1%増)、営業利益41億円(26.0%減)を予想。物価上昇による原価の増加や、ライセンス契約の一時金支払いによる研究開発費の増加などで大幅な減益となる見込み。

 

米アッヴィ(2022年12月期、2月9日発表)

売上高580億5400万ドル(約7兆5739億円、前期比3.3%増)、純利益118億4500万ドル(2.6%増)。自己免疫疾患領域の製品である抗TNFα抗体「ヒュミラ」(212億3700万ドル、2.6%増)、抗IL-23p19抗体「スキリージ」(51億6500万ドル、75.7%増)、JAK阻害薬「リンヴォック」(25億2200万ドル、52.8%増)が業績をけん引した。23年12月期は減益を見込んでおり、調整後EPS(1株あたり純利益)は10.70~11.10ドル(22年12月期は13.77ドル)と予想。米国でバイオシミラーが参入したヒュミラが大きく売り上げを落とす見通し。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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