GHIT Fund支援の住血吸虫症治療薬、欧州で申請
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は1月23日、開発を支援してきた就学前児童向け住血吸虫症治療薬arpraziquantelについて、独メルクが欧州医薬品庁(EMA)への申請手続きを完了したと発表した。GHIT Fundが支援する開発品が申請に至ったのは初めて。開発は、独メルクやアステラス製薬などが参加する国際的非営利パートナーシップ「小児用プラジカンテル・コンソーシアム」が主導。GHIT Fundは、2013年から約9年間で同薬の臨床試験に総額18.5億円を支援してきた。住血吸虫症はサハラ以南のアフリカで多く発生する熱帯病。praziquantelが標準治療薬だが、未就学児に適した製剤がなかった。arpraziquantelは口腔内崩壊錠で、小型化し、就学前児童が服用できる味覚特性を持たせた。製剤はアステラスが開発し、メルクが最適化したあと、ブラジル企業に製造移管されている。
モデルナ、国際医療研究センターと包括協議に関する覚書締結
モデルナ・ジャパンは1月23日、国立国際医療研究センター(NCGM)と包括協議に関する覚書を結んだと発表した。NCGMのバイオバンクとモデルナのmRNAプラットフォームを活用し、感染症をはじめとする疾患の原因解明、創薬につながる治験・臨床研究を進めるほか、モデルナのフェローシッププログラムに関する情報提供と申請支援を行う。覚書の有効期間は3年間で、期間満了前に延長について協議する。
アルナイラム「アムヴトラ」服用患者向けに支援プログラム開始
アルナイラム・ジャパンは1月23日、トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー治療薬「アムヴトラ皮下注」(一般名・ブトリシランナトリウム)による治療を受けている患者とその家族を対象に、治療サポートプログラム「にちにち相談室」を開始すると発表した。疾病や薬剤、医療費助成などに関する情報を提供。専任看護師が定期的に患者に連絡し、受診時にわからなかったことなどについて相談を受ける。プログラムへの参加は無料で、事前の参加同意が必要。