住友ファーマ 米国で販売のCOPD治療薬「ブロバナ」など、ルピンに売却
住友ファーマは10月20日、米子会社サノビオン・ファーマシューティカルズが販売する慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬「ブロバナ」(一般名・アルホモテロール酒石酸塩)と喘息治療薬「ゾペネックス HFA」(レバルブテロール酒石酸塩)の販売権をインド・ルピンに売却する契約を結んだと発表した。対価としてサノビオンは7500万ドル(約112億円)を受け取る。売却を通じ、住友ファーマは経営リソースを成長分野に再配分し、収益性の改善を目指す。ブロバナの2022年3月期の売上高は前年同期比50.8%減の145億円で、ゾペネックスは非開示。
サンバイオ、外傷性脳損傷治療薬「SB623」承認は来期以降に
サンバイオは10月20日、今年3月に慢性期外傷性脳損傷の適応で申請した再生医療等製品「SB623」について、2023年1月期中の承認取得は難しいとの見通しを発表した。同薬は先駆け審査指定制度の対象品目で、本来なら申請後6カ月程度で承認されるが、生産関連の審査対応に時間を要することがわかったという。承認時期の見通しは明らかにしていないが、「来期中に承認取得の報告ができることを目指す」としている。SB623は、骨髄液由来の間葉系間質細胞を加工・培養して作製されたヒト(同種)骨髄由来加工間葉系幹細胞。脳内の損傷した神経組織に移植することで、失われた機能を回復させると期待されている。
ラクオリアのtegoprazan、米国でP3試験開始
ラクオリア創薬は10月20日、韓国HKイノエンに導出した胃食道逆流症治療薬tegoprazan(韓国製品名・K-CAB)について、サブライセンス先の米ブレインツリー・ラボラトリーズが米国で臨床第3相(P3)試験を開始したと発表した。tegoprazanはラクオリアが創製したカリウムイオン競合型アシッドブロッカー。韓国や中国、モンゴルなどで承認を取得している。