「ルマケラス」「ウィフガート」など8新薬、20日に収載
中央社会保険医療協議会(中医協)総会は4月13日、アムジェンの肺がん治療薬「ルマケラス錠」やアルジェニクスジャパンの全身型重症筋無力症治療薬「ウィフガート点滴静注」など新薬8成分11品目の薬価収載を了承した。収載は4月20日。ピーク時に100億円超の販売を予測するのはウィフガートなど4新薬で、同薬は377億円の販売を見込む。ブリストル・マイヤーズスクイブの抗BCMA CAR-T細胞療法「アベクマ点滴静注」も再生医療等製品として同日付での薬価収載が了承された。薬価は1患者あたり約3265万円。
詳しくは:「ルマケラス」「ウィフガート」など8新薬、20日に薬価収載…ブリストルの抗BCMA CAR-Tも|トピックス
「エンハーツ」費用対効果評価で2%薬価引き下げ
中医協総会は4月13日、第一三共の抗HER2抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ点滴静注用」(一般名・トラスツズマブ デルクステカン)について、費用対効果評価の結果に基づいて薬価を引き下げることを了承した。改定薬価は100mg1瓶16万4811円。現行薬価(16万8434円)から2.15%の引き下げとなる。新薬価は今年7月1日から適用される。
ギリアドの「ビクタルビ配合錠」PTP包装が承認
ギリアド・サイエンシズは4月13日、抗HIV薬「ビクタルビ配合錠」(ビクテグラビルナトリウム/エムトリシタビン/テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)のPTP包装が承認されたと発表した。抗HIV 治療ガイドラインが推奨する抗レトロウイルス療法でPTP包装が提供されるのは初めて。1剤ずつ乾燥剤を同梱することで、従来のボトル包装と同等の安定性を確保した。PTP包装は7錠1シート。1週間単位で管理しやすく、アドヒアランスの維持・向上が期待される。
ラクオリア創製のtegoprazan、中国で承認取得
ラクオリア創薬は4月13日、自社創製のカリウムイオン競合型アシッドブロッカーtegoprazanが中国でびらん性胃食道逆流症治療薬として承認されたと発表した。導出先の韓国HKイノエンがサブライセンスした中国のShandong Luoxin Pharmaceuticalが承認を取得した。韓国ではHKイノエンが販売しており、21年に1096億ウォン(約105億円)を売り上げた。
第一三共エスファ、「ダイアート」AG発売
第一三共エスファは4月12日、持続型ループ利尿薬「ダイアート錠」のオーソライズド・ジェネリック(AG)「アゾセミド錠30㎎/60㎎『DSEP』」を発売したと発表した。先発品の製造販売元である三和化学研究所から供給を受け、第一三共エスファが販売する。ダイアートには日本ジェネリックから通常の後発医薬品が販売されており、後追いでのAG投入となる。