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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年4月5日)

更新日

 

帝人ファーマ、仏ベンチャーと低分子のAI創薬で提携

帝人ファーマは4月5日、AI創薬ベンチャーの仏Iktosと、新たな低分子医薬品の創出に向けた共同研究開発契約を結んだと発表した。Iktosは独自の深層学習アルゴリズムと合成経路予測モデルを持っており、これを取り入れることで化合物探索プロセスの効率化と迅速化を図る。具体的には、Iktosが開発した化合物設計技術を帝人ファーマが活用し、実験結果をフィードバックしながらより精度の高い化合物デザイン技術を開発する。優れた化合物が得られれば、帝人ファーマが開発を行う。

 

富士フイルム 米アタラ細胞治療薬製造拠点の買収完了、1億ドルで

富士フイルムは4月5日、米アタラ・バイオセラピューティクスの細胞治療薬製造拠点の買収が完了したと発表した。取得額は約1億ドル(約123億円)。施設はCDMO子会社のフジフイルム ダイオシンス バイオテクノロジーズのカリフォルニア拠点として始動しており、今後、CAR-T細胞療法などの細胞治療薬の受託ビジネスを展開する予定。買収と同時にアタラのパイプラインの受託ビジネスも獲得した。

 

AMRアクションファンド、抗菌薬開発のベンチャー2社に投資

日米欧の製薬会社などが出資する官民ファンド「AMRアクションファンド」は4月5日、抗菌薬を開発する2つのベンチャー企業への投資を発表した。投資するのは、感染症に対するバクテリオファージを開発する米アダプティブ・ファージ・セラピューティクスと、薬剤耐性グラム陰性菌をターゲットとする点滴静注剤セフェピム-タニボルバクタムを開発する同Venatorxファーマシューティカルズ。同ファンドが企業に投資するのは初めて。ファンドには国内外の製薬会社20社以上が参加しており、2030年までに2~4つの新規抗菌薬の製品化を目指している。

 

アストラゼネカ、早産児の保護者向けにLINE公式アカウント開設

アストラゼネカは4月5日、早産児の保護者を対象に、RSウイルス感染症対策をサポートするLINE公式アカウント「SmallBaby.jp」を開設したと発表した。RSウイルスの流行状況や通院リマインダーのほか、早産児育児に役立つ情報などを配信する。在胎37週未満で生まれた早産児はRSウイルスに感染すると重症化しやすいとされており、同社は情報収集や通院を支援することで重症化する乳幼児を減らしたいとしている。

 

決算

独ベーリンガーインゲルハイム(2021年12月期、4月5日発表)

売上高206億ユーロ(約2兆7750億円、為替調整後で前期比7.5%増)、営業利益47億ユーロ(1.8%増)。医療用医薬品の売上高は153億ユーロ(8.4%増)で、全社売上高の74%を占めた。主力のSGLT2阻害薬「ジャディアンス」は28.6%増の39億ユーロ、抗肺線維化薬「オフェブ」は25億ユーロ(25.4%増)を売り上げた。日本の医療用医薬品売上高は13億ユーロ(7.1%増)。2022年12月期は、比較可能な売上高で微増を見込む。

 

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