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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2022年2月3日)

更新日

 

武田、22年3月期通期予想を上方修正…売上収益3兆5100億円

武田薬品工業は2月3日、2022年3月期の業績予想を上方修正したと発表した。修正後の予想は、売上収益3兆5100億円(従来予想比1400億円増)、営業利益5150億円(270億円増)。「エンティビオ」をはじめとするグローバル製品の売り上げが好調だったことに加え、円安方向に前提為替レートを見直した。従来は減益予想だったが、経費の抑制も重なったことで一転して増益予想となった。

 

富士フイルム、ライフサイエンス領域でCVC…5年で70億円投資

富士フイルムは2月3日、ライフサイエンス領域でコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を始動させると発表した。出資枠は2026年までの5年間で70億円。富士フイルムはこれまで、再生医療領域で国内を中心に少額の出資を行っていた。そのノウハウを活かし、CVCを通じて海外のバイオベンチャーを中心に投資を行う。外部との連携を強化し、事業の成長を加速させる。

 

中外 小坂会長と上野副会長が退任

中外製薬は2月3日、小坂達朗代表取締役会長と上野幹夫代表取締役副会長が3月29日付で退任し、新たに山田尚文上席執行役員と板垣利明上席執行役員が取締役に就任すると発表した。小坂氏と上野氏は特別顧問に就任する。代表権を持つのは奥田修社長CEOのみとなる。

 

小野「オプジーボ」のRWD研究でPRiME-Rと契約締結

小野薬品工業とブリストル・マイヤーズスクイブは2月3日、新医療リアルワールドデータ研究機構(PRiME-R、京都市)と、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の企業主導型の大規模臨床研究に関する業務委託契約を結んだと発表した。PRiME-Rのリアルワールドデータ(RWD)管理・統合システムを活用し、胃がん1次治療に対するオプジーボと化学療法の併用療法の有効性、安全性、治療実態を全国30の医療機関で調査する。PRiME-Rのシステムを使うことで、電子カルテから症例報告システムへの再入力作業をなくして医療機関の負担を減らすほか、臨床研究の精度向上と効率化を目指す。

 

決算

中外製薬(2021年12月期、2月3日発表)

売上収益9998億円(前期比27.1%増)、営業利益4219億円(40.1%増)。新型コロナウイルス感染症治療薬「ロナプリーブ」が774億円を売り上げたほか、血友病治療薬「ヘムライブラ」(416億円、22.0%増)などが好調で、5期連続で過去最高を更新した。22年12月期は、主力品の販売とロシュ向けの輸出が伸長し、売上収益1兆1500億円(15.0%増)、コア営業利益4400億円(1.4%増)を見込む。

 

スイス・ロシュ(2021年12月期、2月3日発表)

売上高628億100万スイスフラン(約7兆8187億円、前期比8%増)、コア営業利益218億9700万スイスフラン(2%増)。医薬品事業の売上高は1%増の450億4100万スイスフランだった。多発性硬化症治療薬「Ocrevus」(50億5500万スイスフラン、19%増)や血友病A治療薬「ヘムライブラ」(30億2200万スイスフラン、41%増)などの増収で「アバスチン」や「リツキサン」のバイオシミラー浸透による減収影響を補った。22年12月期は、恒常為替レートで1~5%の増収を予想している。

 

米アッヴィ(2021年12月期、2月2日発表)

売上高561億9700万ドル(約6兆4000億円、前期比22.7%増)、営業利益179億2400万ドル(57.7%増)。20年5月のアラガン買収が通年で寄与したほか、乾癬治療薬「スキリージ」(84.9%増)やJAK阻害薬「リンヴォック」(2倍超)などが伸長し、「ヒュミラ」へのバイオシミラー参入の影響をカバーした。22年12月期は、希薄化後EPS(1株当たり純利益)で43.6~46.7%のプラス成長を見込む。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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