医師向けの薬剤比較アプリ「イシヤク」で、2021年9~12月に会員の医師が検索した薬剤を製品別・薬効別にランキングしました。
【製品別】「フォシーガ」がトップ
同アプリで昨年9~12月に医師が最も検索した薬剤は、アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジン)でした。2位はMSDのDPP-4阻害薬「ジャヌビア」(シタグリプチン)。フォシーガは昨夏、国内で初めて慢性腎臓病の適応を取得したことでも注目されました。
3位はノバルティスファーマのアンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)「エンレスト」(サクビトリルバルサルタン)。同薬は2020年に慢性心不全治療薬として発売され、昨年9月に高血圧症に適応拡大しています。
4位はエーザイの不眠症治療薬「デエビゴ」(レンボレキサント)で、5位はユーシービージャパンの抗てんかん薬「イーケプラ」(レベチラセタム)。デエビゴと同じオレキシン受容体拮抗薬ではMSDの「ベルソムラ」(ズボレキサント)も16位に入っています。
【薬効別】SGLT2阻害薬がトップ
薬効別のトップはSGLT2阻害薬。糖尿病治療薬では3位にDPP-4阻害薬も入っています。2位は高血圧症・狭心症治療薬のカルシウム拮抗薬(ジヒドロピリジン系)でした。
4位は抗アレルギー薬の第二世代抗ヒスタミン薬。サノフィの「アレグラ」(フェキソフェナジン)や大鵬薬品工業の「ビラノア」(ビラスチン)などの検索が多くありました。
【データ提供】医師向け薬剤比較アプリ「イシヤク」(flixy) 「医師にとって最も使いやすい!」を目指して現役医師が開発した医師向け薬剤比較アプリ(医師以外も登録可能)。医師の処方の観点から、ほかの薬剤との比較を主眼に2万以上の薬剤の特徴を簡潔にまとめている。薬効検索や腎機能表示、疑義照会、レセプト返戻にも対応し、忙しい外来でも処方に必要な情報を確認できるのが特徴。全ての薬剤に専門医のコメントが掲載されており、処方した医師の実感などを確認できる。iOS・Androidアプリ。 |