大日本住友 精神神経疾患向けVRコンテンツの開発・販売で米社と提携
大日本住友製薬は10月18日、米BehaVRと、社交不安障害、全般不安障害、大うつ病性障害を対象とするVRコンテンツについて、全世界での共同開発・販売提携契約を結んだと発表した。大日本住友は昨年、米子会社サノビオンを通じてBehaVRと社交不安障害に対するVRを活用したジェネラルウェルネス製品の共同開発契約を締結。今回の契約で対象疾患を拡大し、承認審査を必要とするデジタルセラピューティクスの共同開発にも取り組む。契約の対価として、大日本住友は一時金500万ドル(約6億円)のほか、開発マイルストン、開発費用の一部負担を含め最大1800万ドル(約21億円)、販売マイルストン最大1億4000万ドル(約160億円)を支払う可能性がある。
「ベクルリー」一般流通を開始
ギリアド・サイエンシズは10月18日、新型コロナウイルス感染症治療薬「ベクルリー」(一般名・レムデシビル)の一般流通を開始したと発表した。同薬は昨年5月に特例承認を取得。これまでは政府が買い上げていたが、供給が安定してきたとして今年8月に保険適用され、今後は一般の医薬品と同じ流通システムを通じて供給される。薬価は100mg1瓶6万3342円。中央社会保険医療協議会(中医協)の資料によれば、ピーク時に181億円の売り上げを見込む。
サワイグループHD、健康維持・増進へPHR管理アプリをリリース
サワイグループホールディングス(HD)は10月18日、パーソナルヘルスレコード(PHR)管理アプリ「SaluDi(サルディ)」をリリースしたと発表した。アプリでは、使用者が自ら入力したり、スマートウォッチや測定機器と連携したりすることで、血圧や体重などのバイタルデータ、歩数や摂取カロリーなどの生活記録、検診・検査データなどの管理が可能となる。オンライン診療の予約・受診機能や、病気の予防に関する情報を提供する機能を備えており、治療と健康維持・増進への貢献を目指す。
楽天メディカル、神戸大と唾液腺がん患者のEGFR発現率に関する共同研究を開始
楽天メディカルジャパンと神戸大大学院医学研究科は10月18日、日本人の唾液腺がん患者におけるEGFR(上皮細胞増殖因子受容体)の発現率に関する共同研究契約を結んだと発表した。唾液腺がんは頭頸部がんの約5%に見られ、日本では年間約1800人が発症する。研究では、神戸大が蓄積した唾液腺がん患者データ約100検体に免疫染色による評価・解析を行い、EGFRの発現に関するデータを収集。楽天メディカルは研究計画の立案と評価方法の開発を担当する。
アムジェン 骨粗鬆症の二次骨折予防で小樽市、キャンサースキャンと連携
アムジェンは10月18日、北海道小樽市、キャンサースキャンと、骨粗鬆症疾患啓発の推進に向けた協定を結んだと発表した。骨領域での自治体との連携は大阪市、千葉県佐倉市に続く3例目。小樽市は高齢化率40.9%、介護認定率26.3%でいずれも全国平均を上回っており、これまで骨粗鬆症検診が行われていなかった。協定を通じ、3者は二次骨折のリスク啓発と予防に向けた受診の促進を行い、骨折による寝たきりやそれに伴う介護負担の軽減を目指す。