
アステラス 次世代型肺炎球菌ワクチン、米でブレークスルー指定
アステラス製薬は7月13日、開発中の肺炎球菌ワクチン「ASP3772」が米国でブレークスルーセラピーの指定を受けたと発表した。同ワクチンは、米アフィニバックスの多重抗原提示システム技術を利用して創製。肺炎球菌に対し、B細胞とT細胞による2つの免疫防御が誘導されるよう設計されており、現在、成人を対象とした臨床第3相(P3)試験の準備を進めているほか、乳幼児対象のP1試験を行っている。
塩野義、抗菌薬アクセスで国際組織と連携
塩野義製薬は7月13日、同社が開発した抗菌薬セフィデロコル(海外製品名・FETROJA/FETCROJA)について、2つの国際組織と低中所得国でのアクセスに関する基本合意書を締結したと発表した。連携するのは、非営利団体「Global Antibiotic Research and Development Partnership」(本部・スイス)と、グローバルヘルス組織「Clinton Health Access Initiative」(本部・米国)。医師向けの臨床ガイダンス作成やトレーニングの提供などを通じて、対象国の政府やパートナー企業を支援する。
ニコン 湘南アイパークに創薬支援拠点
ニコンは7月13日、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)に創薬支援拠点を開設すると発表した。15日から営業を開始する。同拠点には、細胞培養やアッセイ開発の機器を設置。細胞の培養条件の検証や候補化合物のスクリーニングなどを試すことができる。
メディセオ、物流センター間の在庫移送を鉄道コンテナに切り替え
メディパルホールディングス(HD)は7月13日、子会社のメディセオが行う物流センター間の在庫移送について、トラック輸送から鉄道コンテナ輸送への切り替えを進めると発表した。今年1月以降、埼玉ALC(埼玉県三郷市)・東北ALC(岩手県花巻市)間の医薬品移送で切り替えを行っており、今後は関東から北海道、中部、近畿への移送でも切り替えを検討する。CO2排出量の削減と、ドライバーの労働環境改善、物流コストの削減を狙う。取り組みは、日本貨物鉄道、日本フレートライナー、日本石油輸送と共同で行っており、日本物流団体連合会が選ぶ今年の「物流環境大賞」で低炭素物流推進賞を受賞した。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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