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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2021年5月31日)

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「コミナティ」の接種対象、12歳以上に拡大

ファイザーは5月31日、新型コロナウイルスワクチン「コミナティ」の添付文書を改訂し、接種対象を12歳以上に拡大したと発表した。これまでは16歳以上とされていたが、国際共同臨床第3相(P3)試験の結果、12~15歳でも有効性と安全性が確認された。今回の添付文書改訂では、希釈前のワクチンの冷蔵(2~8℃)での保存期間を1カ月に延長することも明記された。

 

アストラゼネカ 喘息治療薬tezepelumabを国内申請

アストラゼネカは5月31日、喘息治療薬の抗TSLP抗体tezepelumabを日本で申請したと発表した。対象は、コントロール不良の重症喘息患者。臨床試験では、プラセボと比べて年間喘息増悪率を有意に抑制した。米国でも今月申請した。

 

エーザイ「のうKNOW」の展開で伊藤園と業務提携

エーザイは5月31日、認知症との共生と予防の取り組みに向けて、伊藤園と業務提携契約を締結したと発表した。提携で両社は、全国の伊藤園の拠点やイベントなどでエーザイの認知機能のセルフチェックツール「のうKNOW(ノウノウ)」を使ったブレインパフォーマンスチェックを提供。伊藤園の機能性表示食品にノウノウが実施できるプリペイドカードを同梱した商品を販売する。伊藤園社員の希望者には、ノウノウによる定期的チェックのトライアルを行っている。

 

サノフィ 「ノボラピッド」のバイオシミラーを発売

サノフィは5月31日、超速効型インスリン製剤「ノボラピッド」のバイオシミラー「インスリン アスパルトBS注NR『サノフィ』」を発売したと発表した。欧州やカナダでも昨年承認されている。

 

中外 鎌倉研究所にクライオ電顕を導入

中外製薬は5月31日、鎌倉研究所に米サーモフィッシャーサイエンティフィックのクライオ電子顕微鏡装置を導入したと発表した。国内製薬企業の導入は初という。クライオ電子顕微鏡では、標的分子の細胞内タンパク質を結晶化するプロセスが不要となり、解析の効率化や立体構造解析の対象拡大が可能になると期待される。中外はクライオ電顕の導入で、中分子医薬品をはじめとする創薬研究の加速を目指す。

 

ナノキャリア 耳抗菌薬「ENT103」のP3試験、患者登録完了

ナノキャリアは5月31日、セオリアファーマと共同開発中の耳科用点耳抗菌薬「ENT103」について、持続する膿性耳漏(耳だれ)を有する中耳炎患者を対象としたP3試験の患者登録が完了したと発表した。試験は200人を対象に実施。中耳や鼓膜の炎症に対する効果や、耳だれ停止までの期間などの有効性を評価する。

 

EAファーマ・キッセイ薬品 潰瘍性大腸炎治療薬「AJM300」を申請

EAファーマは5月28日、キッセイ薬品工業と共同開発している潰瘍性大腸炎治療薬「AJM300」(一般名・カロテグラストメチル)を申請したと発表した。国内で行ったP3試験の結果に基づく。AJM300は、EAファーマが創製した経口α4インテグリン阻害薬。細胞接着反応を阻害することで、病変部位への過剰な炎症性細胞の浸潤を抑制し、抗炎症作用を発揮すると考えられている。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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