第一三共、抗CDH6ADCが臨床入り
第一三共は2月3日、抗CDH6抗体薬物複合体(ADC)「DS-6000」について、腎細胞がんと卵巣がんを対象とした臨床第1相(P1)試験を開始したと発表した。米国で102人の患者を登録する予定。同社のADCとしては6つ目の臨床試験入りとなる。
大塚、血液がんパネル検査の開発・商業化で米イルミナと提携
大塚製薬は2月3日、造血器腫瘍を対象とするがん遺伝子パネル検査の開発・商業化で米イルミナと提携すると発表した。大塚は、国内で開発を進めている造血器腫瘍に対するパネル検査を、イルミナの次世代シークエンサーで使用できる体外診断用検査キットとして開発する。
DTx「2025年ごろから普及本格化」矢野経済研究所
矢野経済研究所は2月3日、デジタルセラピューティクス(DTx)の国内普及動向調査の結果を発表した。2021年以降、徐々にDTxの発売が進み、25年ごろから普及が本格化し始めると予測している。国内では昨年12月、CureAppのニコチン依存症治療用アプリが発売されたが、今後は生命保険会社など多様なプレイヤーが参入し、市場の活性化が見込まれるという。
陽進堂「ネスプ」のバイオシミラーを申請
陽進堂は2月2日、持続型赤血球造血刺激因子製剤「ネスプ」(一般名・ダルベポエチンアルファ)のバイオシミラーを日本で申請したと発表した。子会社YLバイオロジクスが韓国のCJヘルスケアから開発・販売権を取得し、日本で開発。原薬製造は韓国のパンジェン・バイオテックに委託し、シリンジ製剤の製造は陽進堂の関連会社であるエイワイファーマで行う。ネスプのバイオシミラーは2019年11月から3社が販売しているほか、協和キリンは子会社を通じてオーソライズド・ジェネリック(AG)を同年8月に発売している。
エーザイ、通期業績予想を下方修正
エーザイは2月3日、2021年3月期の業績予想を下方修正すると発表した。修正後の予想は、売上収益6470億円(従来予想比720億円減)、営業利益520億円(360億円減)。新型コロナウイルスの影響が想定より長期化していることを踏まえ、主力品を中心に売り上げ予想を見直した。
スズケン、談合事件で35億円の特損計上
スズケンは2月3日、地域医療機能推進機構発注の医薬品入札をめぐる談合事件に関連し、今後発生する可能性がある損失額を見積もり、2020年4~12月期決算に34億8200万円の特別損失を計上したと発表した。これに伴い、21年3月期の純利益予想も35億円引き下げ、40億円に下方修正した。
決算
米ファイザー(2020年12月期、2月2日発表)
売上高419億800万ドル(4兆4003億円、前期比2%増)。肺炎球菌ワクチン「プレベナー13」(58億5000万ドル、1%増)や乳がん治療薬「イブランス」(53億9200万ドル、9%増)、関節リウマチ治療薬「ゼルヤンツ」(24億3700万ドル、9%増)などが好調だった。新型コロナウイルスワクチンは1億5400万ドルを売り上げた。21年12月期は売上高594億ドル~614億ドルと大幅な増収を見込んでおり、150億ドルの売り上げを予想する新型コロナワクチンが全体を引き上げる。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】
・協和キリン
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・エーザイ
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