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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年12月22日)

更新日

 

武田、ペプチドリームとペプチド薬物複合体の開発で提携

武田薬品工業とペプチドリームは12月22日、神経筋疾患領域を対象としたペプチド薬物複合体(PDC)の開発で包括的な共同研究・独占的ライセンス契約を結んだと発表した。ペプチドリームとJCRファーマが開発したトランスフェリン受容体結合ペプチドと、武田が選択した候補化合物を組み合わせてPDCを創製し、組織内分布プロファイルの向上を目指す。契約に基づき、ペプチドリームは契約一時金を受領。開発の進捗に応じたマイルストンを受け取る可能性がある。

 

「アビガン」新型コロナへの適応拡大、承認見送り

厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は12月21日、富士フイルム富山化学が新型コロナウイルス感染症への適応拡大を申請中の抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)について、承認の可否の判断を見送り、継続審議とすることを決めた。「現時点のデータから有効性を明確に判断することは困難」としている。部会では、臨床試験が単盲検で行われたことによる影響や、結果の臨床的な意義が議論となった。実施中の臨床試験の結果が提出され次第、改めて審議する。

 

ファイザー/ビオンテックの新型コロナワクチン、欧州でも条件付き承認

米ファイザーは12月21日、独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスmRNAワクチン「COMIRNATY」(開発コード・BNT162b2)が、欧州で条件付き販売承認を取得したと発表した。両社はEU加盟27カ国に出荷する準備ができているとしており、来年にかけて2億回分を供給する予定。EUは追加で1億回分を購入するオプションも持っている。同ワクチンはEUを含む40カ国で承認や緊急使用許可を取得。日本でも18日に申請した。

 

JCRファーマ、ハンター症候群治療薬をブラジルでも申請

JCRファーマは12月22日、alfapabinafuspe(ブラジル一般名、血液脳関門通過型遺伝子組み換えイズロン酸2スルファターゼ)について、ムコ多糖症Ⅱ型(ハンター症候群)を対象にブラジルで申請したと発表した。同薬は同社独自の血液脳関門(BBB)通過技術「J-Brain Cargo」を適用した酵素製剤。日本では先駆け審査指定制度の対象品目に指定されており、今年9月に申請した。

 

そーせい、消化器疾患に対する創薬でポーランド企業と提携

そーせいグループは12月22日、ポーランドのCaptor セラピューティクスと戦略的技術提携を結んだと発表した。そーせいの構造ベース創薬プラットフォームと、Captorの標的タンパク質分解誘導薬プラットフォームを組み合わせ、消化器疾患に関係するCGPRを分解する低分子化合物の同定を目指す。得られた製品は共同で所有し、当初の研究開発費はそーせいが負担する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

武田薬品工業

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