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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年12月9日)

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医薬品卸3社と担当者7人を起訴…JCHO発注の入札で談合の疑い

地域医療機能推進機構(JCHO)発注の医薬品入札をめぐる談合事件で、東京地検特捜部は12月9日、独占禁止法違反(不当な取引制限)の罪で、アルフレッサ、スズケン、東邦薬品の3社を起訴し、3社の担当者7人を在宅起訴した。3社は、JCHOが2016年と18年に発注した医薬品の一般競争入札をめぐり、事前に各社の受注予定比率を設定して落札業者を決めていたとされる。

公正取引委員会と特捜部は今年10月、メディセオを含む4社を家宅捜索。公取委は9日、起訴に先立って3社と7人を刑事告発した。メディセオについては、課徴金減免制度に基づいて最初に違反を申告したとされ、告発が見送られたとみられる。

 

スズケン 社長報酬3割減額、刑事告発受け

スズケンは12月9日、独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会に刑事告発されたことを受け、役員の月額報酬を最大30%減額すると発表した。30%減額となるのは宮田浩美代表取締役社長で、社外取締役を除く取締役は20%、執行役員は10%カットする。期間は今月から来年6月までの7カ月間。

 

武田、2030年度に売上収益5兆円目標…ナルコレプシー薬などブロックバスターに

武田薬品工業は12月9日、2030年度に売上収益を5兆円(470億ドル)まで伸ばす目標を発表した。30年度まで年平均1桁台前半の成長を見込み、21年3月期予想(3兆2000億円)の約1.6倍まで引き上げる。同社は24年度までに12の新薬の承認取得を目指しており、ピーク時の年間売上高は▽ナルコレプシーなどを対象とするオレキシン2アゴニストが40~60億ドル▽先天性血栓性化粧板減少性紫斑病などの治療薬「TAK-755」が10~15億ドル▽デング熱ワクチン「TAK-003」が7~16億ドル▽血液がん治療薬「TAK-007」が7~15億ドル――などと見込んでいる。

 

中間年改定「乖離率の1倍超」対象ならマイナス3600億円、厚労省試算

厚生労働省は12月9日、今年の薬価調査の結果をもとに行った中間年改定の影響に関する試算を、中央社会保険医療協議会(中医協)薬価専門部会に示した。中間年改定の対象品目の範囲を「平均乖離率の1倍超」とした場合、全体の半数にあたる8700品目が対象となり、医療費への影響はマイナス3600億円。長期収載品と後発医薬品は7割近くが改定の対象となる。

 

ファイザー JAK阻害薬アブロシチニブを申請、アトピー性皮膚炎で

ファイザーは12月9日、経口JAK阻害薬アブロシチニブをアトピー性皮膚炎の適応で申請したと発表した。中等度から重症の患者を対象とした国際共同臨床第3相(P3)試験では、プラセボに比べて早期にかゆみを改善する効果を示した。アトピー性皮膚炎では今年6月、日本たばこ産業の外用JAK阻害薬「コレクチム」が発売。10月にはアッヴィの経口JAK阻害薬「リンヴォック」も適応拡大を申請した。

 

中外「エンスプリング」が台湾で承認

中外製薬は12月9日、視神経脊髄炎スペクトラム障害治療薬「エンスプリング」(一般名・サトラリズマブ)が台湾で承認されたと発表した。同薬は、中外が創製したpH依存的結合性抗IL-6受容体抗体。日本や米国で承認されており、欧州でも申請中。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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