エムスリーと日本BI、肺疾患の診断支援で提携…AI活用し早期発見
エムスリーと日本ベーリンガーインゲルハイムは12月8日、間質性肺炎などの肺疾患に対する診断支援サービスの開発で業務提携したと発表した。AI(人工知能)などを使った胸部X線画像診断支援サービスを開発し、早期発見への貢献を目指す。日本BIの呼吸器領域の知見をもとに、エムスリーが医師チームとともにアルゴリズムを開発する。
アンジェス、コロナワクチンの国内P2/3試験開始
アンジェスは12月8日、開発中の新型コロナウイルスDNAワクチンについて、臨床第2/3相(P2/3)試験での接種を始めたと発表した。試験は、500人の被験者を対象に、関西と関東の計8施設で実施。2週間間隔または4週間間隔で2回接種し、安全性と免疫原性を評価する。接種期間は来年3月ごろまでを見込む。
武田、中国で遺伝性血管性浮腫治療薬「TAKHZYRO」が承認
武田薬品工業は12月8日、遺伝性血管性浮腫治療薬「TAKHZYRO」(一般名・lanadelumab)が、中国で12歳以上の患者の発作予防薬として承認されたと発表した。同薬は血漿カリクレイン阻害薬で、ほとんどの患者が1分以内で自己投与できる皮下注製剤。急性発作には使用できない。日本ではP3試験の段階にあり、小児を対象としたグローバルP3試験も行われている。
GHIT Fund、マラリアやシャーガス病の治療薬開発に2.3億円投資
グローバルヘルス技術振興基金(GHIT Fund)は12月8日、マラリアやシャーガス病の新薬開発4件に総額約2.3億円を投資すると発表した。新規の案件は▽マラリア治療薬の探索(第一三共など)▽長時間作用型のマラリア予防向け核酸医薬開発(エーザイなど)▽シャーガス病治療の標的検証とAIによる阻害薬の同定(エーザイなど)――の3件。GHIT Fundでは現在、53件のプロジェクトが進行中で、今回の投資で累積投資額は約225億円となった。
製薬4社、子宮収縮薬の適正使用を呼びかけ
子宮収縮薬を製造販売する製薬企業4社が12月7日、適正使用の呼びかけを始めた。4社は、あすか製薬、丸石製薬、科研製薬、富士製薬工業で、▽分娩監視装置による連続モニタリングを行うこと▽患者に対して治療薬の必要性・危険性を十分に説明し、同意を得てから使用を始めること――などを呼びかけている。日本医療機能評価機構の報告書によると、子宮収縮薬が使用された257例のうち、同意説明や分娩監視装置による胎児心拍数モニターが十分でない事例が報告されているという。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
・武田薬品工業
・エーザイ
・第一三共