富士フイルム富山化学「アビガン」中国展開で提携
富士フイルム富山化学は10月22日、新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されている抗インフルエンザウイルス薬「アビガン」(一般名・ファビピラビル)の中国展開に向け、中国・安徽康瓴薬業有限公司(ケアリンク・ファーマシューティカル)と提携したと発表した。ケアリンクは今後、富士フイルム富山化学が持つ非臨床・臨床データを活用し、同薬の輸入医薬品承認を申請する予定。両社はまた、共同で同薬の注射剤を開発するとしている。
第一三共、抗GARP抗体「DS-1055」固形がんでP1開始
第一三共は10月22日、開発中の抗GARP抗体「DS-1055」について、切除不能な固形がんを対象とする臨床第1相(P1)試験を開始したと発表した。GARPは活性型制御性T 細胞に多く発現すると知られており、これを標的とするDS-1055は活性型制御性T 細胞を減少させ、免疫反応を高めると期待される。P1試験では、日本と米国で約40人の患者を登録する予定。
アデュカヌマブ 欧州でも申請
米バイオジェンは10月21日、エーザイと共同開発しているアルツハイマー病治療薬アデュカヌマブを欧州で申請したと明らかにした。同薬は抗アミロイドβ抗体。米国では7月に申請しており、来年3月7日までに米FDA(食品医薬品局)が承認の可否を判断する。
ラクオリア、岐阜薬科大と創薬研究…来年に共同研究講座設置
ラクオリア創薬は10月22日、岐阜薬科大と産学連携の基本協定書を結んだと発表した。両者は2016年から眼疾患で共同研究を行っており、今回の協定で創薬研究を推進したい考え。来年4月をめどに同大に共同研究講座を設置し、共同研究を進めるほか、人的交流、教育活動、知財創出などを行う。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート