アステラス、米アイオタを買収…極小埋め込み型医療機器を開発
アステラス製薬は10月15日、米国のバイオエレクトロニクス企業アイオタ・バイオサイエンシズを買収すると発表した。買収額は約1億2750万ドル(約134億円)で、買収は年内に完了する予定。アイオタが決められたマイルストンを達成した場合、アステラスはアイオタの株主に最大約1億7650万ドルを追加で支払うほか、今後5年で同社に1億2500万ドル以上を投資する。
アイオタは超音波を使った独自の電力供給・無線通信技術で極小の体内埋め込み型医療機器を開発。両社は昨年8月から複数の疾患で医療機器の仕様を共同で検討してきた。買収で開発を迅速化し、複数のプロジェクトで2020年代前半に臨床試験を開始するとしている。
中外 SMA治療薬リスジプラムを申請、経口のスプライシング修飾薬
中外製薬は10月15日、SMN2スプライシング修飾薬リスジプラムを、脊椎性筋委縮症(SMA)の適応で申請したと発表した。申請はⅠ型SMAの乳児を対象とするFIREFISH試験と、Ⅱ・Ⅲ型SMAの小児・若年成人対象のSUNFISH試験の結果に基づく。承認されればSMAに対する国内初の経口薬となる。米国では今年8月に承認された。
アストラゼネカ COPD疾患啓発でキャンサースキャンなどと連携
アストラゼネカは10月15日、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適切な診断や治療を促すため、キャンサースキャン(東京都品川区)、滋賀県長浜市、奈良県広陵町それぞれと連携・協力することで協定を結んだと発表した。三者で協力し、市民に向けた啓発活動を進める。
レオファーマ 北大と白斑・円形脱毛症の疾患理解で共同研究
デンマークのレオファーマは10月14日、白斑と円形脱毛症での新たな治療標的を特定し、疾患理解につなげるため、北海道大と共同研究契約を結んだと発表した。研究では、患者皮膚サンプルの高解像度マルチオミクス分析を使い、健康な皮膚成分を誤って攻撃する免疫細胞の分子メカニズムの特定を想定。疾患の病理学的理解と、新規治療薬の開発を目指す。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート