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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年9月16日)

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アムジェン 抗CGRP受容体抗体エレヌマブを申請、片頭痛予防で

アムジェンは9月16日、抗CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体抗体エレヌマブについて、片頭痛患者に対する予防的治療薬として日本で承認申請したと発表した。日本人の成人片頭痛患者を対象とした臨床第3相(P3)試験では、プラセボに比べて片頭痛の月間日数を有意に減少させた。小児を対象とした開発も進行中。CGRPをターゲットとする片頭痛予防薬では、今年1月に日本イーライリリーがgalcanezumabを、7月に大塚製薬がフレマネズマブを申請している。

 

メトホルミン 日医工と東和が自主回収、NDMA検出で

日医工と東和薬品は9月16日、糖尿病治療薬「メトホルミン塩酸塩錠500mgMT『日医工』」「同『トーワ』」を自主回収すると発表した。一部ロットから発がん性物質N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が管理指標を超えて検出されたため。両社とも「社内データからは、これまでに発がん性を示唆する事象は認められていない」とし、原因を調べている。メトホルミンをめぐっては今年4月、大日本住友製薬の先発医薬品「メトグルコ」と日本ジェネリックの後発品も自主回収を行った。

 

武田「TachoSil」米コルザ・ヘルスに売却

武田薬品工業は9月16日、手術用パッチ剤「TachoSil」を米国のコルザ・ヘルスに3億5000万ユーロ(約430億円)で売却すると発表した。売却は来年3月末までに完了する予定。売却後も武田はTachoSilを製造し、コルザに供給する。同製品の2020年3月期の売上高は約1億6000万ドル(約170億円)。武田は当初、米ジョンソン・エンド・ジョンソングループのエチコンに売却する予定だったが、欧州委員会が独占禁止法上の懸念を示したため、今年4月に譲渡契約を終了していた。

 

武田、米拠点に細胞医薬品の製造施設

武田薬品工業は9月16日、米国マサチューセッツ州ボストンの研究開発拠点に細胞医薬品の製造施設を新設したと発表した。CAR-T細胞などがん治療に使う細胞医薬品について、創薬段階から後期第2相(P2b)臨床試験までの評価に用いる研究開発用の製品を製造する。武田は現在、3つの細胞療法プログラムががん領域で臨床試験に入っており、来年にはさらに2つのプログラムで臨床試験を始める予定。製造能力を拡大し、開発を加速させる。

 

新型コロナワクチン、国際共同購入「COVAX」に日本も参加

厚生労働省は9月15日、新型コロナウイルスワクチンの国際的な共同購入の枠組みである「COVAXファシリティ」に参加すると発表した。COVAXファシリティは、Gaviワクチンアライアンスと感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)、世界保健機関(WHO)が主導するもので、高・中所得国が資金を拠出して自国用にワクチンを購入するほか、ドナー(国や団体)からの拠出金によって途上国にワクチンを供給する。日本は、購入権は得るものの購入義務は負わない「購入オプション方式」で参加。172億円を拠出し、人口の20%分のワクチンを購入する権利を確保する。

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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