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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年8月4日)

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武田、アッヴィなどと新型コロナ治療薬の臨床試験を開始

武田薬品工業は8月4日、米アッヴィ、同アムジェンとともに、高流量酸素療法を必要とする新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症入院患者を対象に3種類の薬剤の臨床試験を始めたと発表した。薬剤は、武田のブラジキニンB2受容体拮抗薬「フィラジル」(一般名・イカチバント)、アッヴィのCCR2/CCR5拮抗薬cenicriviroc、アムジェンのPDE4阻害薬「オテズラ」(アプレミラスト)で、アダプティブ・プラットフォーム試験を活用し、試験期間を短縮する。同試験は、これら3社を含む20社以上の製薬企業が参画する「COVID R&D アライアンス」や米FDA(食品医薬品局)などが連携して実施。COVID R&Dの参画企業が今後数週間以内に新たな候補薬を試験に追加する。

 

大日本住友 認知症デジタル機器、介護分野での事業化へ損保ジャパンと連携

大日本住友製薬と損保ジャパン、Aikomi(横浜市)の3社は8月4日、認知症・介護関連のデジタル機器の研究開発・事業化で連携すると発表した。大日本住友とAikomiは19年2月に共同研究契約を結び、認知症に伴う行動・心理症状(BPSD)を緩和するデジタル医療機器を共同開発している。今回の提携は介護向けの展開を目指すもので、介護現場で臨床研究を行い、事業性・販売提携の検討を進める。同機器の活用で介護者と施設利用者の相互信頼関係の構築を促し、介護者の負担軽減につながることを期待しているという。

 

カネカ子会社、アンジェスの新型コロナワクチン製造に参画

カネカは8月4日、アンジェスと大阪大が開発を進める新型コロナウイルス感染症DNAワクチンの製造に、子会社Kaneka Eurogentec(ベルギー)が参画すると発表した。同ワクチンの製造をめぐっては、ワクチンの構築・製造を担当するタカラバイオを中心に体制構築が進められており、Kaneka Eurogentecは中間体の製造を担当する。同ワクチンの製造にはAGCバイオロジクスとサイティバ、シオノギファーマも参画しており、大量生産に向けて製造体制を強化する。

 

サノフィ「ディレグラ」をLTLファーマに承継

サノフィは8月4日、抗アレルギー薬「ディレグラ」(フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン)の製造販売承認をLTLファーマに承継し、販売を移管すると発表した。承継は年内の完了を予定しており、その後はLTLファーマが製造・販売する。

 

タカラバイオ「C-REV」中国企業とのライセンス契約解消

タカラバイオは8月4日、今年5月に中国タスリー・バイオファーマシューティカルズと締結した腫瘍溶解性ウイルス「C-REV」(canerpaturev)のライセンス契約を解消したと発表した。新型コロナウイルス感染症の世界的流行などを考慮して両社で協議し、契約の解消を決めた。

 

メディパル、米クライオポートと再生医療流通で協業

メディパルホールディングス(HD)は8月4日、米クライオポートと、再生医療サプライチェーンの総合管理ソリューションの構築を目的とする戦略的提携に合意したと発表した。両社は細胞・遺伝子治療薬の流通に関し、それぞれ独自の温度管理物流ソリューションを保有。提携を通じ、より高品質な統合型ソリューションを国内外にシームレスに提供することを目指す。

 

ペプチドリーム、米レイズバイオとペプチド放射性医薬品を研究開発

ペプチドリームは8月4日、米レイズバイオと、ペプチド放射性医薬品の創製に関する共同研究開発契約を結んだと発表した。研究では、両社で選定した標的分子に対し、ペプチドリームがペプチド薬物複合体として使用するペプチドを同定し、最適化。非臨床段階までの研究開発を行う。レイズバイオは同ペプチドを使ったペプチド放射性医薬品の開発・商業化権を持ち、臨床開発と商業化を主導する。契約に基づき、ペプチドリームは契約一時金としてレイズバイオの一部株式を受領。今後、マイルストンやロイヤリティを受け取る。

 

王子HD 木質由来の医薬品開発で子会社設立

製紙大手の王子ホールディングス(HD)は8月3日、医薬品の開発・製造販売を目的とする完全子会社「王子ファーマ」を今年4月1日付で設立したと発表した。木質成分由来の硫酸化ヘミセルロース(PPS)について、医薬品としての製品化を目指す。PPSは、王子HDの木質材料中成分の抽出・分離・精製技術をもとに、広葉樹から生産する高分子硫酸化多糖。血液凝固阻止作用や抗炎症作用、保湿作用を持つといい、豚由来の血液凝固阻止剤「ヘパリン」の代替としての展開などを期待している。

 

 

AnswersNews編集部が製薬企業をレポート

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