厚生労働省は6月18日、後発医薬品の薬価収載を官報告示した。初めて後発品が収載されるのは、アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」や抗アレルギー薬「ザイザル」、疼痛治療薬「セレコックス」など18成分。収載は19日。
初めて後発品が収載されるのは、
▽アルツハイマー型認知症治療薬「メマリー」(一般名=メマンチン塩酸塩)
▽抗アレルギー薬「ザイザル」(レボセチリジン塩酸塩)
▽疼痛治療薬「セレコックス」(セレコキシブ)
▽高脂血症治療薬「ゼチーア」(エゼチミブ)
▽前立腺肥大症治療薬「アボルブ」(デュタステリド)
▽アルツハイマー型認知症治療薬「レミニール」(ガランタミン臭化物)
▽前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ザルティア」(タダラフィル)
▽過活動膀胱治療薬「ウリトス/ステーブラ」(イミダフェナシン)
▽骨粗鬆症治療薬「エディロール」(エルデカルシトール)
――など。
参入企業が2ケタとなったのは、メマリー(22社99品目)、ザイザル(21社43品目)、セレコックス(19社38品目)、ゼチーア(19社20品目)、アボルブ(15社16品目)の5成分。エディロールは日医工と沢井製薬の2社4品目が収載された。エディロールをめぐっては、製造販売元の中外製薬が用途特許の侵害を訴えて両社を提訴しており、発売は延期となる見通し。沢井は骨粗鬆症治療薬「ビビアント」(バセドフェキシン酢酸塩)と抗アレルギー薬「ディレグラ」(フェキソフェナジン塩酸塩/塩酸プソイドエフェドリン)も単独での収載となったが、いずれも安定供給の確保を理由に発売を延期する。
オーソライズド・ジェネリック(AG)が収載されるのは、メマリー、ザイザル、セレコックス、ゼチーア、アボルブ、ウリトス/ステーブラなど。ザイザルとアボルブのAGは武田テバから、ゼチーアのAGは第一三共エスファから発売される。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】