第一三共 新型コロナワクチン開発へ、来年3月の臨床試験開始目指す
第一三共は6月12日、新型コロナウイルス感染症に対するmRNAワクチンを開発することを決めたと発表した。来年3月ごろの臨床試験開始を目指す。同社は日本医療研究開発機構が支援する研究事業に参画し、mRNAワクチンの開発を担当。試作したワクチンで動物モデルによる薬理評価を行ったところ、新型コロナウイルスに対する抗体価の上昇を確認した。同社は最優先プロジェクトの1つとして開発するとともに、供給体制の整備を進める。
武田 18製品を韓国セルトリオンに売却、アジア・太平洋地域で
武田薬品工業は6月11日、アジア・太平洋地域で販売している一般用医薬品と医療用医薬品計18製品を韓国セルトリオンに売却すると発表した。一時金として2億6600万ドル(約285億円)を受け取るほか、マイルストンとして最大1200万ドルを追加で受け取る可能性がある。売却するのは、韓国、台湾、東南アジア、オーストラリアなどで販売している循環器領域や糖尿病領域などの製品。対象製品の18年度の売上高は約1億4000万ドルだった。
アッヴィ「リンヴォック」の適応拡大申請、乾癬性関節炎で
アッヴィは6月12日、JAK阻害薬「リンヴォック」(一般名・ウパダシチニブ水和物)について、乾癬性関節炎への適応拡大を申請したと発表した。同薬は今年1月に関節リウマチの適応で承認を取得。4月から販売している。
ペプチドリーム、米メルクと新型コロナ治療薬を共同研究開発
ペプチドリームは6月12日、米メルクと新型コロナウイルス感染症治療薬の共同研究開発を行うと発表した。将来的に発生する可能性がある変異型を含め、コロナウイルス全般に対するペプチド治療薬の創出を目指す。ペプチドリームは契約一時金と研究開発支援金などを受け取るほか、開発の進捗に応じたマイルストンや売り上げに応じたロイヤリティを受け取る。
【AnswersNews編集部が製薬企業をレポート】