
アステラス がん免疫で米社と提携、二重特異性T細胞誘導抗体を開発
アステラス製薬は3月24日、米サイトムエックス・セラピューティクスとがん免疫療法の研究開発・商業化で提携したと発表した。免疫細胞表面のCD3と複数のがん抗原を標的とした二重特性T細胞誘導抗体を共同で研究開発。サイトムエックスは臨床開発候補物質を選択するまでの創薬研究を、アステラスは前臨床以降の開発と商業化を主導する。アステラスは契約一時金8000万ドル(約88億円)を支払うほか、総額16億ドル以上のマイルストンと売上高に応じたロイヤリティを支払う可能性がある。
日本ケミファ デルタフライから抗がん剤の国内販売・製造権を獲得
日本ケミファは3月24日、デルタフライファーマからがん微小環境改善薬「DFP-17729」の日本での独占的販売・製造権を獲得するライセンス契約を結んだと発表した。同薬は腫瘍周辺の環境をアルカリ化することでがん微小環境を改善する薬剤。デルタフライが膵臓がんを対象に既存の抗がん剤との併用療法を開発し、承認取得後は日本ケファが販売と製造を行う。
アンジェス、新型コロナワクチンの非臨床試験用原薬が完成
アンジェスは3月24日、大阪大と共同開発している新型コロナウイルス向けDNAワクチンについて、非臨床試験に使うプラスミドDNAワクチンの原薬が完成したと発表した。近日中に動物への投与を開始し、抗体価産生力や有効性、安全性が確認できれば、人に投与する臨床試験が可能となる。
薬剤師国試、合格率は5年ぶりに70%割れ
厚生労働省は3月24日、2月に行った薬剤師国家試験の合格者を発表した。合格者は9958人(前年比236人減)で、合格率は69.58%(同1.33ポイント減)。合格率が70%を下回ったのは2015年以来5年ぶり。
AnswersNews編集部が製薬企業をレポート
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