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製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2020年3月12日)

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公取委 日本メジフィジックスの改善計画を認定、参入妨害容疑の処分免除

公正取引委員会は3月12日、競合企業の参入を妨害したとして独占禁止法違反の疑いが持たれていた日本メジフィジックスについて、同社が申請した確約計画を認定したと発表した。

公取委によると、日本メジフィジックスはPET検査用放射性医薬品フルデオキシグルコースの市場をほぼ独占。2017年5月以降、富士フイルムRIファーマ(当時)がPET検査用放射線医薬品フルデオキシグルコースの製造販売に参入するのを妨害するため、卸売業者や医療機関に対して取引停止を示唆したり、配送依頼を拒否したりした疑いが持たれていた。確約計画の認定は、独禁法違反の疑いを公取委と事業者の合意で自主的に解決する「確約手続き」に基づくもので、行政処分は免除される。

 

ファイザー日本法人、19年度売上高は1.1%増の4568億円

ファイザー日本法人は3月12日、2019年度(2018年12月~19年11月期)の売上高が前期比1.1%増の4586億円だったと発表した。昨年10月の消費増税に伴う薬価改定で3%台のマイナス影響を受けたが、乳がん治療薬「イブランス」や関節リウマチ・潰瘍性大腸炎治療薬「ゼルヤンツ」などが伸び、増収を確保した。

 

興和 緑内障・高眼圧症薬「グラナテック」がシンガポールで承認

興和は3月11日、開放隅角緑内障・高眼圧症治療薬「K-115」(一般名・リパスジル、日本製品名・グラナテック)がシンガポールで承認されたと発表した。承認は2月18日付。同薬はデ・ウエスタン・セラピテクス研究所が創製したRhoキナーゼ阻害薬。マレーシアやベトナム、タイでも申請している。

 

ペプチドリームと三菱商事 細胞培養向けペプチドで合弁

ペプチドリームは3月12日、細胞培養向け培地の成長因子を代替するペプチドの実用化を目指し、三菱商事と合弁会社「ペプチグロース」を設立すると発表した。出資比率は三菱商事が60.5%、ペプチドリームが39.5%。既存品は動物血清からの抽出物や遺伝子組み換え技術によって製造されているが、不純物混入のリスクや品質のばらつき、高額な製造コストなどが課題だった。新会社はペプチドリームの創薬開発プラットフォームを使って成長因子の代わりとなるペプチドを同定し、開発を進める。

 

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